アンブッシュマーケティングとは

あと1ヶ月で北京冬季オリンピックが始まります。
東京オリンピックが終わって半年あまりでもう一度オリンピックがやってくるという滅多にない時代を過ごしております。

オリンピックは夏季冬季を合わせれば2年に1回という世界的イベントで、多くの人たちが観戦することになります。
人が多く集まれば効果を発揮するもの、そう広告です。
オリンピックが多額のお金が動く商業五輪になっている事は周知の事実ですが、現在のような商業五輪になったのは、1984年のロサンゼルスオリンピックからです。この大会は税金を使わずに運用する事が目標とされ、多額の
運用費を得る手段として、放映権料の販売、スポンサー協賛金、グッズ販売、入場料を4つの柱として賄う事に成功し、最終的には黒字で終了した
近代オリンピックの転換点とも言える大会でした。

特にスポンサー収入はこれまで何十社とあった企業を整理し、1業種1社としてロゴの使用などを許可しています。
この権利を得るために、世界的企業は多額の協賛金を支払い公式スポンサーになるのです。

前置きが長くなりましたが、アンブッシュマーケティングとは協賛契約を結んでいないのにも関わらず、無断にロゴ等を使用してあたかも協賛しているかのような誤解を消費者に与える行為のことをいいます。

日本においてはアンブッシュマーケティングの正式な法律があるわけではないのですが、商標法や不正競争防止法に抵触する恐れがあること、著作権法にも抵触する恐れがあることから、アンブッシュマーケティングを行った企業の広告は基本どのメディアでも考査が通らずに弾かれる事になります。
アンブッシュには「待ち伏せ」の意味があり、大会毎に狙って便乗商法を
仕掛けてくる企業が世界中にいると聞いた事があります。

良かれと思って行った便乗商法が拡散されて逆に大炎上する可能性があること、また法律に抵触する恐れもあるので広告主も代理店も絶対に行ってはいけません。

アンブッシュマーケティングはオリンピックだけではなく、サッカーワールドカップ、スーパーボウルなど正解的なスポーツイベント全般に当てはまります。

11月にはサッカーワールドカップが開催されるので注意が必要です。

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