どちらを見て仕事をするのか

「一体どちらを見て仕事をしていますか?」こんな事をクライアント担当者に言われたら、鼓動が早くなり、手汗が止まらなくなるのではないでしょうか?

広告会社担当者がクライアントを見て仕事をするのは一見当たり前のようですが、色々な事情が交錯するとクライアントではない方を見て仕事を進めることになったりします。

例えば予算、事業会社はなるべく予算をかけたくないが、広告会社はなるべく多く使って貰いたい。この意識の乖離は一時的に縮まることはあっても
基本は埋まることは無いので、予算は○○○万円と言われれば上限いっぱいまでの提示。
予算提示が無ければ松竹梅はあるものの結構な金額になったりします。

 さらに企画内容、オリエン時には目指す方向性など抽象的な話が多いですが、(抽象的な話を具体的な話に持って行くのが、代理店の仕事ではあります)いざ具体的になってくるとクライアントもより前のめりになり、「こちらがいい」「あちらがいい」など意思を持って動いてきます。

この時、クライアントの意思をなるべく尊重し方向性を定めて進めて行きますが、ある日突然、クライアントではなく身近なところからひっくり返されることがあります。例えば、社内でよく検討したら広告効果が無いと判断しプランを練り直す事になった。とか、もっと予算を取れるプランを思いついたので作り直すことになった。とか理由は様々です。

クライアントには「御社の事を第一考えた結果です」を前面に押し出して話をしますが、冒頭のように言われる事もたまにあります。「御社と向き合っているからこその新たなプランです」とさらに伝え直し、信用を失くすのではなく、さらに積み上げるという強い意識をもって取り込むことが大事かなと考える師走の夜です。

 

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