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板谷うたさん個展に行ってきました

こんにちはRyuです。こちらのnote記事でも何度か紹介したアーティストの板谷うたさんが、名古屋市内で個展を開催中です。さっそく行ってきたので、今日はこちらの紹介をしたいと思います。

まず、場所はこちら。地下鉄桜通線「国際センター駅」徒歩5分ほどのギャラリー「モンスタリウム」です。

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今年2月にオープンしたばかりのギャラリーなんですが、カフェをリノベーションしたと思われるオシャレな造りです。エントランスが全面ガラスなので、開放感もありますね。

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入ってみたら・・・うたさん在廊中でした♪ まだ20代前半の若いアーティストです。今回はゆっくりお話を聞くことができました。

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彼女の作品は無彩色の線画が多いのですが、作品に近寄ってみると・・・ご覧のような細密な造形。沢山の細胞が命を持って蠢いて(うごめいて)いるような、独特の生命感が感じられます。その日の感情によって「形」が湧き出すらしいのですが・・・。こういうのって、天性の何かを持っていないと描けないと思います。

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こうした造形を「内側から外側へ」描き拡げていくことが多いらしいのですが・・・そうなると、アウトラインで何を描くか?が課題になります。アーティストとしても様々なトライアルをしているようですが、そんなプロセスの中で、最近はアウトラインが「丸」になる作品を何点か続けて創作されています。

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丸は心。棘のない優しい心。
ユラユラれる丸い心。
そして人そのもの。  (うたさん 説明文原文)

人間は37兆2000億の細胞で出来ているらしいですが、「これだけ多くの細胞で作られた人は、本来優しい、丸い心を持っている」というメッセージかもしれません。

では、他の展示作品を見てみましょう。こちらは3つのボードに4つの「丸」が描かれた作品「向かい合う 退け合う 引きつけ合う」。ボードの正面だけでなく、横部分にも細密な線画が描かれています。

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「人と人の感情の繋がり」を示す丸のようですね。個人的には、「親から子への生命のつながり」のようにも感じます。

こちらは大型の「丸」の作品「ゆらゆら」。ボードの横部分にも線画がびっしりと描かれているのが分かると思います。ちなみに、描いている途中に極細ペンが滲んだりしたらアウト!だそうで、大変な労作です。

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こちらは作品名「蓮」。彼女の作品は植物を思わせるモチーフが多いのですが、時おり具体的な「花」が登場します。お話を聞いたところ、やはり花は好きで、散歩したりしてよく見るのだそうです。

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こちらは作品名「薔薇」。こちらも「花好きな女性」らしい造形です。

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こちらは作品名「帯」。彼女の作品としては珍しいモチーフですが、帯のアウトラインの中に、ギッシリと花が描き込まれています。

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そしてこちらは、作品名「漁」。これも彼女としては珍しく?植物から離れたタイトルを持つ作品です。

網をイメージし、むくむくと込み上げるエネルギーを
豊漁で満ちる網に投影して制作しました。
どんなものでも掴み取る!
そんな熱い気持ちのこもった作品です。(うたさん 説明文原文)

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2種の太さのペンを使い分けた作品です。確かに、強く太く描かれた線画からは、アーティストの情熱・意欲が伝わりますね。

いかがでしたか?今回の個展は10月24日(日)までです(但し21日と22日はギャラリー休業日)。また、今後東京でも展示会はあると思うので、関心を持たれた方は、ぜひ実物の作品を御覧になってみてください。地元・名古屋の若い才能が育ってくれたら嬉しい!です。 (RYU)

※板谷うたさん インスタグラム https://www.instagram.com/uta_itaya/