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銀座画廊「美の起源」グループ展を見てきました

こんにちはRYUです。皆さん絵画は好きですか?私は自分で描いたりはしないのですが、日曜朝にはテレビで「新日曜美術館」を見ている隠れアートファンです。こちらのnoteでも何度か紹介している線画のアーティスト「板谷うた」さんが、銀座でグループ展を1月21日まで開催中と聞き、業務出張の合間に行ってきました。今日はこちらの報告をしたいと思います。

銀座の画廊が会場

今回の会場は、新橋駅から徒歩5分程度の「銀座画廊・美の起源」でした。アクセスはこちらの画廊HPを御覧ください。

・・・というわけで会場に到着。夜は綺羅びやかな飲食業が並ぶ繁華街ですが、昼間はこんなに静かな雰囲気です。

銀座8丁目です

直接話を聞けました

会場に入ると、今回出展したアーティストである弓指さんとMEGさんが在廊されていて、直接お話を聴くことができました。
このグループ展は、かつてアパレルのTAKEO KIKUCHIでも活躍したアーティストの奥田雄太さんに師事する皆さんの出展なんだそうです。基本的に線画とドローイングを組み合わせた作品が多いのですが、5名のアーティストの個性豊かな表現が展開されていて、見ていて楽しめます。

asuka kanekoさん作品。光の軌跡を思わせるドローイングです。

こちらが、今回お話を伺ったアーティストの弓指さん(左)とMEGさん(右)。ではお2人の作品を見てみましょう。

お2人とも20代の若いアーティストさんです。

弓指貴弘さん

まずは弓指さんの作品。造形は可愛いけど、表情はちょっとシュールなキャラクターを描く方です。キャラクターが特定の人間の性格を表現しているように見えますし、キャラクターがたくさん集まっているのに、なんとなく孤独感が漂って楽しそうじゃないところも気になります。現代社会の風刺のようにも見える作品で、そんな風に考え始めると・・最初の印象とは全く違う絵に見えてきて面白いです。ちなみに村上隆さんみたいにデジタルで作ったキャラクターに見えますが、全てアクリルで手書き!です。

弓指貴弘さん作品。色彩は描いた時の心の状態を反映しているかもですね。

MEGさん

MEGさんの作品も示唆に富んだものでした。「犬」がテーマになっているのですが・・・犬のアウトラインに「人の顔」が付いているので、これはたぶん犬に見えるけど人です。あるいはMEGさん自身かも知れません。現代社会は画一化された人間を作りがちですが、同じ犬(人)ように見えても、中身は個性を持っているんだ!という内なる声を感じます(私的解釈)。

MEGさんの作品。石膏粘土が使われていて、立体感があります。

どんな考えで創作されているのか?MEGさんにも直接お話を聞けたのですが・・・聞いてみたら造形や色彩の一つ一つに細やかな意図が込められており、曖昧な部分がほとんど有りませんでした。こんなにロジカル!に作品を造る方は希少ですし、今後が楽しみです。

板谷うたさん

そして、こちらが今回の来訪の動機となった板谷うたさんの作品。モノトーンで細密な線画を描くスタイルだったのですが、最近はドローイングにも挑戦しています。

板谷さんの今回の出展作品

線画部分を拡大するとこんな感じ。以前伺ったところでは、その日の心の状態によって、こんな細密な生命感のある造形が湧いてくるんだそうです。これを下書き無しで描く・・というのは、普通の人の感覚では信じられないです。

線画部分を拡大すると・・・

そして今回、分かったのですが・・・こうした線画とドローイングの組み合わせは、師匠?である奥田雄太さんが様々なトライアルをしていました。こうした作風にも影響を受けて、板谷さんもトライアルをしているのだろうと推測します。アーティストには環境も大事なんですね。

奥田雄太さんの作品。線画とドローイングが効果的に組み合わされています

最後に、WAKANAさんの作品を紹介します。遠目に見るとエアブラシで描いたような質感ですが、寄ってみたらアクリル絵の具でしっかりと筆書き!されていました。光源の位置とか重量バランスに違和感がないように手書きするのは、相当難度が高いと思います。ちなみになぜ風船の造形に関心を持ったのか?聞いてみたいところです。

WAKANAさんの作品

いかがでしたか?こちらの展示会は、前述の「銀座画廊 美の起源」で1月21日(土)まで開催中です。お近くの方はぜひお立ち寄りください。また、遠くて行けない!方にはMatterportの360度画像によるバーチャル展示(以下バナー)もあります。関心を持った方はぜひご覧ください。やっぱアートって良いですね♪(RYU)