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いつも通りを超えてゆけ

インハイ予選、シード校との3回戦。

格上、とか うちが挑戦者、みたいな話を大人がしてる。選手もしてる。こういうのはあまりいい傾向じゃない。なんでやる前から勝手に挑戦者モードになっちゃうのか。ましてやそれを大人が言うべきじゃない。

シード校だろうが昨秋に負けた相手だろうが、俺は勝たせたい。育成とか成長とか、そんなの大人が勝手に美辞麗句並べてるだけ。大人の自己満モーレツ綺麗ごと。誤解を招くかもしれないけれど、高校サッカーは勝負の年代。教員やコーチは毎年毎年チャンスがあるが、この大会で引退と決めている彼らには、今、このチャンスしかない。

大人はよく言うじゃないですか。
「普通にやれば勝てる」とか「いつも通り」とか。あれホントに好きじゃない。

そう言ってるうちは、強いチームには一生勝てない。

普通を上回っていかないと。いつも通りを超えていかなきゃ。いつも通りならば、以前と同じ。昨日の自分と変わらない。

前に対戦した時とは別の姿になってることを証明しなきゃいけないし、最新の自分が最高の自分であることを、こういう試合でこそ見せる時。
頭おかしいんじゃないかと思われるようなことを、勇気を持ってやってこい、と。

彼らにそう伝えて、送り出しました。

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昨秋に完敗した時よりも格段に戦えてたし、最初の出足も最後の一歩も出てる。目の前の相手と戦えてる。
前回よりも緩急をつけて、得意の狭いところで勝負をしようとしてる。

ほぼプラン通りにコトは進んだけど、追いつめたけど、でも最後の壁がどうしても厚く、インハイ予選はここで終了。

試合も佳境に入った頃、「あいつをもう替えたほうがいいんじゃないか」
と大人にも選手にも言われたけど、替えるつもりは全くなかった。

だって、まだ目が死んでないんだから。中1の時から知ってる子が、自身の最後と決めて、まだ走り続けてる。目が生きてる。替えられるわけがない。僕はそんなにドライになれないし、もう少し、選手を信じてやりたい。

負けたけれど、最後まで一点を奪いにいく姿勢を見せ続けた彼らを見れて良かった。

「もうコーチの仕事はしばらくいいや」と思っていた僕にサッカーの楽しさを思い出させてくれて、コーチとして甦らせてくれた彼らには、感謝しかないのだ。

でもやっぱり勝たせたかったなー。悔しい!

#高校サッカー
#部活って素晴らしいんだぜ

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