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「食べたい時」に、「食べたいもの」を「食べる自由」について

「好きな食べ物は何か?」と訊かれれば、肉とか寿司とかラーメンとか、あるいはチョコレートやメロンやイチゴだとか、各々みんな、自分の好みのものをあげますよね。

そして、機会さえあれば(今の日本なら)それを食べることは決して難しいことではありません。

それがたとえ「値がはる」ものだとしても、節約したり他の何かを切り詰めたりすれば、何の後ろめたさもなくそれを食べることができます。

しかし、例えばどんなに寿司が好きだとしても、3食続けて(あるいは5日続けて)食べればさすがに飽きてきます。

つまり我々にとって大事なことは、好きなものをたらふく食べることではないと思うのです。

「食べたい時」に「食べたいもの」を「食べる自由」があることこそが、我々が本当に求めていることなのではないでしょうか。



しかし、これがなかなか難しいのです。私は3人の子を持つ既婚者でありサラリーマンですが、朝食と夕食は基本的に(専業主婦である)妻が用意してくれます。

人に用意してもらう以上、出されたものを残さず食べるというのが人としての礼儀です。だから朝食と夕食は私が「食べたいもの」を食べることはできません。 

サラリーマンにとっての昼食は唯一、自分に選ぶ権利がありますが、これも最近では「太る」ことを気にしだしたりして、山盛りのサラダなどをもしゃもしゃ食べるようになる始末で、やはり「食べたいもの」を食べているわけではない。

そう、食べたい時に食べたいものを食べるというのは、実はとても難しいことなのです。

食べたい時に食べたいものを近親者にオーダーしても怒られず、食べたい時に食べたいものを食べても太らず健康を害することもない。そんな人生を送ってみたいと思いませんか?



先日、久しぶりの(2泊3日の)出張で、コロナのため取り引き先との会食などもなかった私は、ここぞとばかりにラーメンを食べまくってみました。(その時の私にはラーメンブームが来ていたのです)


上から「湯浅吟醸醤油ラーメン」、「大阪キリン寺の油そば」、そして「大阪玉五郎の煮干しラーメン」と、3連チャンで食べてみたのですがはっきり言います。

むちゃくちゃ旨かった!

だって「食べたい時」に「食べたいもの」を食べれてるわけですから、こんなに多幸感で満たされることはないわけです。

最高だなあ。食べたい時に食べたいものを食べることができる自由って。


と、そんな興奮&幸福もつかの間。帰宅して体重を測ると、3キロ増の悲劇です。

おつゆまで全部飲み干してしまう46歳おっさんの結論は

犠牲を払うことなく、食べたい時に食べたいものを食べる自由はない、でした。

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