今は



最近事変ばかり聞いてたから、5位まででぎゅっと


5位  この世の限り
「この世に限りはあるの  もしも果てが見えたなら如何やって笑おうか愉しもうか  もうやり尽くしたね」。あの、これお葬式で流してください。物凄い難しい曲だなという印象が強い。林檎ちゃんとお兄様の椎名純平さんのデュエット。この世を絶望した上での楽しさみたいなのも感じるし、ただ達観したご兄妹にも見えるし。今回載せた曲の3/5がなんと平成風俗ってアルバムに入ってる曲なんですね。平成風俗は「さくらん」っていう蝦川実花監督の映画の挿入歌とかを含んだ楽曲で、さくらんは花魁の話。平成風俗はオーケストラとかバイオリンを使った楽曲が大半でジャズ・クラシックな雰囲気強め。これだけで好きなんだけど、その上に椎名林檎様の言葉が重なるからどの曲も異世界感?この世のものでは無い感が漂いまくってて聞いてて変な気持ちになる。結構心にズシンとくる曲が多い中、ラストは「この世の限り」でライトに終わらせてくる。あーーーーってなる。でも今までの楽曲を経て聞く「この世の限り」ってまじ人生そのものみたいで、全ての内容が詰まってる。2人のハモりも素敵。忘れること、
限りがあるもの、それに抗うんじゃなくてそれも素敵でしょって歌う林檎様の強かさたるや。「じゃあ何度だって忘れよう。そしてまた新しく出会えれば素晴らしい。さようなら  初めまして」いつだって林檎ちゃんに戻ってきます、還ってきます。忘れてもまた出会う!

4位  ハツコイ娼女
なんかむしろ私の中でのMVP?みたいな感じの曲。これも平成風俗の曲。いろーんな解釈があって、タイトルだけ見ると遊郭とかの女の子の恋愛の話かなって思うしそうも捉えられる歌詞なんだけど…調べてて結構有力になってたのが「妊娠」なんですね。「神秘で出来た  美しい獣を観る  捜していたものを見つけた悦びをいま唄に代えよう」林檎ちゃんのお腹に生命が宿った時に作った歌詞だとしたら、凄すぎる。オーケストラ以外にも日本の楽器もサウンドに入ってて、音からも神秘的なものを感じすぎる。良い意味で悲しくて嬉しくて寂しくて何かに縋りたくなる曲調。お腹に赤ちゃんがいる時の精神状態って、こんな感じなのかなあ?そして何より、この英語名は「"first love" singer」なんですよ。日本語では少女と娼女を掛けてて、英語ではそれらと唱女を掛けてるっていう…。タイトルまで掘り下げるとあぁこれは林檎ちゃん本人の曲なのだなって思う。あんまり本人は自身を投影した曲作りをしない?とかなんとか昔見た気がするけど(不確か)。
ハツコイって書くと恋愛色強めに見えるけど
first loveって書くと、なんかそういう全てをもっと超えてくる大きなスケールのものなんだなって思う。後奏のてれれれてれれれてれれれてれれれって音で泣けます。(なんの楽器か分かりません。)

3位  浴室
これは平成風俗にも入ってるけど私は勝訴ストリップ(2枚目のアルバム)に入ってるバージョンの疾走感が好きです。いやマジでかっこいい。ホントになんか聞いててニヤニヤするくらいにはカッコいいしエロいしえぐい。(男子中学生?)心中の曲なのかな?「磨いて裂いて水の中 無重力に委される あたしが完全に溶けたら すぐきちんと召し上がれ」そういう行為のことなのかと思って調べたら、林檎ちゃん曰く生死とかを超越した融合を実現したい欲望を歌ってるらしいです…。すげー。私がそれっぽい顔して言うと厨二病みたいになってしまうけど、林檎ちゃんに言われたらなんか何でも承諾したくなってしまう。初っ端のベースがかっこいいし全ての音がガソリンって感じで林檎ちゃんの声が着火してくれてなんかもうハイになる。マイナーな曲調だけどサビで救いありそう…な感じになるのも好き。無いけど。ただ苦しいだけの曲にしないからより好きになってしまう。ロック➕かなりプログラミングのDTM要素?も強いけどピアノのちゅるりん!とか綺麗な音がちゃんと入ってるから湿っぽさもあってめちゃ好い。不穏な終わり方も好き。

2位  ポルターガイスト
加爾基〜のアルバムにも入ってるけど私は平成風俗のもろクラシックって感じが好き。三拍子好き。この曲で1つお話作りたいくらいにはすき。(在り来りになりそうだけど…)1年前にも自分的なランクインしてたけど、やっぱり難しい。結局この曲って何なんだろう。歌詞だけ見ると風俗嬢のガチ恋なのだが、しっくりは来るのだが、色々な解釈見ても感覚的なところが強くて理解が追いつかないのよ。良い意味で掴みどころのない曲。ワルツで高貴な感じだし歌詞も兎に角1人に夢中な人で綺麗な感じに纏まっているけど、もしこの曲がそのガチ恋の方の歌なら結構怖いっすね。なんか哀れだな…って気持ちになる。でもそんなもんだよね!♪ でもよく見ると結構ゴーマンな奴?でも椎名林檎さまが歌えば全て素敵。てかこれホント2位なのか?って思うかもしれないけど聞くとあー好きだなーってなる。日本でも海外でもない、どっかよう分からんとこにトリップしてる気持ちになる。(健全な旅行って意味!!!🫡)

1位 さらば純情
「私は猫の目」のカップリング曲。2023年、私が聞いた全ての曲で間違いなく1番。そして今も継続してる。(2021年はアスパラ、22年は何だったかしら)これを初めて聞いた時の衝撃やばい。泣いた。一発目の音でもう鳥肌。さらば純情が好きすぎて色々なSNSのユーザーネームをadieu innocentにするくらいには恋してる。林檎ちゃんのプログラミング楽曲の中でも頂点です。まじで。
なんかよくわかんないけど懐かしくて泣きたくなる、みたいな現象がこの曲はよう起こる。なんかもう遺伝子に組み込まれてたものを呼び起こされてるくらい、致命的なところが疼いてる。(厨二病か!!)歌詞も良いけどそんな小手先のところじゃなくなんかもう…この曲が、この時代に、こうして聞けることの喜びみたいな、音楽の起源とか在り方みたいな所まで巻き戻って感動してしまうくらい何か凄いものを感じます。スピリチュアルになってしまった。音楽の知識もないからこのコード進行が〜とか理論的にも言えないんですよ、でもこれに関しては誰にも言えないよ、誰かがとやかく言える次元にないよ、自分の中にある引き出しどれを探しても無かったけど確実にどこかしらに存在した何かを掘り起こされたくらい衝撃だった。間違えなくキラーチューンですよ。この曲聴いた時、椎名林檎様と同じ時代生きててよかったー、あぁ生きててよかっツァーってなりました。生でご尊顔とお声を拝むまでは死にません。死んでも死にません死にきれません死ねませんよろしくお願いします。

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