私の好きな林檎

私が1年前くらいに書いたやつが出てきたので載せとく。今と多分全然違う。語彙力がない。

10位  アイデンティティ
ムカついた時に聞く。曲とかメロディ好きな訳では全然ないけど自分の怒りを林檎ちゃんが代わりに叫びまくってくれてる感あってスカッとする。「正しいとか間違いとか黒だとか白だとか」の所から林檎ちゃんもムカつきながらこの曲を書いたことが手に取るように分かる。勉強する時とかには死ぬほど向かない。

9位  やつつけ仕事
加爾基〜のアルバムバージョンが1番好き。後ろのオケはちゅるりん!!みたいな感じで綺麗でキラキラした雰囲気を纏ってるのと対象に林檎ちゃんの声とか歌詞は死ぬほどやる気なさそうな所が好き。「何にもいいと思えないあんまり憤慨もしない 今日は何曜日だっけ?さして問題じゃないか」社会に疲弊して感情がない人。やる気ない時に聞く。そしてもっとやる気を無くす。

8位  都合のいい身体
トンチキ!!!!!!!しゅき!!!!!
林檎ちゃん過激な歌詞が多いからこれも題名で避けてたけどよー聞いたら全然想像と違った。本番になると体調悪くなったり太ったりするのなんでー?!って曲だった。マジでめっっちゃわかる。つらい。ラスサビの「つーーらーーーい帰りたーーーい」で完全同意する。帰りたい時これ脳内再生してる。これもクソだるっみたいな歌なのにオケめちゃ豪華なの好き。あと「何でもない日は元気」の林檎ちゃんが単純に死ぬほど歌上手くて好き。そこをどれだけ上手く歌えるか選手権を1人でよくしている。

7位  茜さす帰路照らされど
めちゃめちゃ正統派の曲!夕陽にひたっておセンチになりたいならこの曲!!てか林檎ちゃんもそう歌ってるし。最初の和音から美しい。段階踏まずサビで一気に盛り上がるところ景色が広がる感じがしてとても好き。林檎ちゃんらしく最後は英語になるところもオシャレ。無罪モラトリアムの中央にこれが入ってるところまですき。そして世に出る前の題名は「ヘッドホン」。そんな所も好きだけど「茜さす〜」が合いすぎている。言葉だけで歌も想像されるし情景も想像される。日本語素敵😭😭😭

6位  ポルターガイスト
加爾基〜で初登場した曲だけどアレンジは平成風俗の方が好き。途中で声のエコーみたいなのが消えて鮮明になるところで幕が上がったみたいな感じがして、良い意味での鳥肌が立つ。歌詞も色んな解釈できるけどりおは風俗嬢とのガチ恋としか考えられない。これも三拍子のワルツ調なところが高貴な感じもあるし気持ちが膨らんでく様子がすごい綺麗に表現されてて好き。違う世界に連れてかれそうな感覚に陥る。不思議な気持ちになる。なんか怖いけど美しくてふと聞いてしまう。。映画音楽感が強い。ピアノソロとかでも、なんでも成立してしまいそう。

5位 ジユーダム
なんか何もかも「まあいっか!」って思える曲。めっっちゃ好き。「敵か味方か勝ちか負けかを決めた瞬間急に世界が嗚呼暗く狭まってくの見てたでしょ?さあ還ろう自由へと」
全部歌詞好きだけど、ここは教科書に載せるべきだと思うくらい好き。敵がどうとか勝ち負けがどうとかじゃなくて自由に好きなことやればええんや!!ってなる。それだけじゃダメってこともちゃんと歌詞にしてる。でもだからこそ私たちは自由なんだから!って。生きててよかっツァーってなる!あと「支点力点作用点合点アァゥウッッ!!」が狂わしいほど好き。飲みのコールとかにしたい。飲んだことないけど。

4位 自由へ道連れ
やっぱり林檎ちゃん「自由」をテーマに曲書くことが多い気がする。ギターがかっこいい。言葉もリズム良くて語呂良くて聞き心地が良い。エビ中が歌ったのも好き。多分誰が歌っても全然違う曲になるし、良い曲になる。素敵!!!いい意味で癖がない。普通に聞ける。ものすごい哲学的な歌詞で「今だけは男にも女にもならない」とか、雰囲気だけは読み取れるけど実際どゆこと…?ってなる。でもそんな中でひとつだけ分かった(気になっている)のがこれ。「生きている証は執着そのものだろうけど」みんな生きたいから生きてるんだもんねきっと自由だけど、生きることを選んでるんだもんねっていう。
なんかものすごいこの歌詞が腑に落ちて、難しいけどなんだか気分が良くなった。スカッとする。かっこいい!!

3位 虚言症
林檎ちゃんの原点?なのかしらっておもう。
線路に飛び込んで自殺した女の子の記事を新聞で見て、15歳の女の子が「人生楽勝!」って思えるような曲を書きたいって決心したきっかけを歌った曲。ここだけでもう泣ける。「線路上に寝転んでみたりしないで大丈夫 今君のために歌うことだってできるあたしはいつもいつもボロボロで生きる」勝訴ストリップは力強く、かっこよく歌い上げてる。後ろもめちゃカッコよくて、ロック椎名林檎を表してる感じ。勝訴ストリップの象徴!!!
それに対してデモ音源(未発売のやつ)は丁寧に、優しく歌ってる。音取りしてるの?ってぐらい慎重に。そんなところまで素敵。そして最初はタイトルが「大丈夫」だったのに、時を経て「無責任にそんなこと言えちゃう自分って…虚言症だ!」ってなってタイトル虚言症にする林檎ちゃんのおちゃめさと優しさと。好きだ𝑺𝑼𝑲𝑰𝑫𝑨

2位 シドと白昼夢
カップリングの中で一番ハマった。性癖を歪められた気がする。これ聞いてからなんかおかしくなった。でも本当に素敵。何よりもすごいのがアレンジとか楽器とかが変わるとぜんっぜん違う曲みたいになるところ。最初の無罪モラトリアムでは機械音。不思議なロボットみたいな感じから始まってナイフ突きつけられたみたいなサビ。泣きそうなぐらい感情込めて歌う林檎ちゃん。エモーショナルや…。私と放電のシドと白昼夢は私の大好きちゅるりん系。四捨五入したらミュージカル。そしてもう1つ、CDにはなってないけどどっかの大学かなんかのコンサート?に出た時の映像。落ち着いた感じ。音楽用語全然分からないから歯がゆい。3つのアレンジで最初の「昔描いた夢で私は別の人間で」の意味合いが全然違って受け取れる。声色も全然違って聞こえる。前者ふたつはかなり付点入れて歌ってるけど後者はレガートな感じでそこもまた違う。後者が圧倒的に落ち着いて聞こえるし、落ち着いて聞ける。終わり方も違う。「あなたには殺されてもいいわ」だけで終わるかその後に「あなたには全て許しちゃうわ」で終わるか。後味が違う。最後に一言つけ加えて貰えるだけでメンタルの持ち度が違う。そんな一言とかひとつの工夫で全然違ったものに聞こえる楽しさ不思議さ怖さ。これを聞いて椎名林檎ちゃんに殺される悪夢を見た。ハマりすぎると1度飽きて最近また聞いたけどこんなえぐい曲を一生リピートしてた自分の精神状態が計り知れない。何がいいのかもよく分からんけどとにかく好き。聞いてくれ。

1位 おだいじに
あーーーーー!ーーー、ー😇😭😭😭😭
まず加爾基 精液 栗ノ花っていう椎名林檎様の超絶闇病みアルバムがありまして、宗教、ドッペルゲンガー、葬列とかいう死ぬほど病み病みの曲が勢揃いなんです。初めて聞いた時正座して目つぶって聞いたもん。怖くて。そんな中でひとつだけ幸せな気持ちになれる曲で。林檎ちゃんの優しく歌ってるところも少し怖く感じちゃったりもしますけど、私は裏読みとかせずにストレートに受け取るぞ。「目に映る良さ 映らぬ善さ」「手にする貴さ 出来ぬ尊さ」漢字を覚えると語彙が増えるってこの前授業で言われたけど、その通りだよね。何もかも目に見える・手に取れることが全てじゃないしそれが善でも悪でもない。それらが出来ないことが絶対に悪いことでもない。それぞれに意味があるしそれぞれに良さもある。すべて肯定なんてできないけど少しでも受け入れられたら素敵だよねって思う。目に見えないからこそ、手に取れないからこそ、良さがあるなって思うもの、確かに思えば色々あるよなって。だからただ欲しがって疲れるくらいならない状態で幸せになれるよっていう。自己解釈。林檎ちゃん、仏教あんま好きじゃないらしいけどなんか近い気もするんだよね。しかも曲調的にそういう事を押し付けてるんじゃなくて、ただ私たちの目の前に優しくそっと言葉を置いてくれるような感じで。勝手にそれを私たちが受け取ってる。他の曲とはまた違う優しさ。少しでも触ったら切れちゃいそうな糸をやさーしく張り巡らせてるような慎重な歌い方。ピアノだけで始まるところも綺麗。途中なんかよくわかんない男の人の声入ってるけどそれはよく分からん。「隣の芝青く見えたら出来るだけ睡るのさ」他が羨ましくなったら見ない方がいい「自ら里切る(うらぎる)なら 楽をするに限るさ」自分を裏切るくらいなら無理しない
優しくて逃げるところまで肯定してくれるような、あたたかい歌詞で。なんか嫌なこととか落ち込むことがあった時、なんかさみしい時とかにも聞く。これ聴きながら寝るとめちゃいいんだけど、アルバム垂れ流しだとそのあとの曲で起こされるのよね…やっつけ仕事…。「大人だから今日はもう歌うくらい笑うくらい許してね」お茶目だけどなんか悲しくて切なくて。

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