シェイムレス：サウスサイドのおとぎ話その６

そんな中ギャラガ－家は台風の目のような母親モニカの出現でゴタゴタと騒がしくなっていた。勝手な母親にキレたフィオナが家出をしたり、リアムが正真正銘のフランクの実子だと判明したり、念のために家族でDNA検査をしてみたらイアンだけフランクの実子ではないことが判明したり（イアンはフランクの兄弟のクレイトンとモニカの間の子供だった。）

⏏一方ミッキ－は警察に捕まり、留置所で処分待ちだということをマンディ－から聞き出すイアン。勘ぐられないように注意しつつそれでも心配で仕方ない様子。

リップは元気のないイアンに気が付き俺でよければ話してみろ。と促す、イアンはためらいつつも重い口を開き

「ミッキ－はゲイで俺たちその、ヤッててさ、でカッシュがミッキ－を撃ったのは俺が原因なんだ。ミッキ－は自分がゲイなのを認めるくらいなら少年院に入った方がマシだと言って自首したんだよ。それと俺カッシュとミッキ－の両方と…云々」よほど心に溜めていたのか堰を切ったように語りだす。

⏏「マジかよ・・。」とだけ言い批判も説教もせずただ話を聞いてやりイアンを受け入れる優しい兄。

「・・・彼に会いに行こうと思ってるんだ。」と言うイアンにリップは一瞬とまどい「・・・え？カッシュにか？」と訊き返す。まさかミッキ－に会いにいくなんてありえないとでも言いたげに。しかしイアンはきっぱりと

「いや。ミッキ－にだよ。留置所で判決待ちなんだ」

リップは思いつめたようなイアンを横目で見つめマジで惚れたのかよｗと言わんばかりにクスッと笑う。面白がるちょっとひどい兄・・・。

＊参考までに、これは留置所に入る前のミッキ－です。普段の彼の表情です

＊これは留置所でのミッキ－、きちんとシャワ－を浴びて(笑)規則正しい生活をしている彼は実はこんなにも小綺麗なのです・・・そして『好きな人』を目前にしたこのナ－バスな表情。

*面会にやってきたイアンへの彼の最初の一言はなんとイアンに対する感謝の言葉でした。「俺の口座に入金してくれて助かったぜ。」と・・・。

彼が中で不自由を感じないようにカッシュにこづかいの振り込みをさせ刑事告発はしないという約束まで取り付けたことをどこか得意げに伝えるイアンに彼は再度「ありがとよ。」と礼を述べる。

湧き上がりそうな笑顔を押さえているイアンを盗み見て彼自身も笑顔を殺す。

ミッキ－は内心では(多分)イアンが面会に来てくれたのが嬉しいのに、居心地の悪さが勝ってよそ見をして終始落ち着かない。入室した時点からキョロキョロと横目で何度か他の受刑者にガンを飛ばしていたが

イアンに刑期をきかれ「さぁな。1年くらいじゃねえのｗもしかしたら2,3か月かもな、アホなことやらかさなけりゃ～な。」イアンは怪訝そうに「アホなことって？」と訊き返す。するとミッキ－はゆっくりと横を向き突然怒鳴りだす(笑)

「あのデブのくそったれミックを刺すとかな！俺のゼリ－をしつこく横取りしようとしやがって！」(「はぁ！？俺に言ってんのか？クソ野郎！！」と言い返される）タフガイアピ－ルで相手を威嚇し、ウザそうにしつつ視線をイアンに戻すと、

何やら言いよどんでいるイアンがついに恐る恐る「会いたかったんだ・・。」とミッキ－に囁く。

彼は瞬間固まるが

「もういっぺん言ってみろ、その舌を引っこ抜いてやるからな。」と真顔で脅す。【心の声：お前、突然何を言い出すんだこのアホ！】

＊GIFでよく確認すると引っこ抜くぞと言った後、微かに目を見開いています(笑)

イアンはタフガイのミッキ－が慌てふためいているのが可笑しくてニッコリと彼に微笑みかける

予期せぬこのキラ－スマイルにミッキ－は思わずつられて笑いそうになるのを堪える。さらに笑いをごまかすためにまた怒鳴った相手に目をやる。

イアンはそんなミッキ－が愛おしくて思わずガラスに手をあててしまう。

「・・。ガラスから手をどけろ。」「・・あ。」

＊ちなみに、この1連のやりとり、【ガラスに手を当てるイアンからの手をどけろミッキ－】はキャメロンがノエルに仕掛けたアドリブです。

この後イアンはフィオナにカムアウトします。

ミッキ－と出会ってやっとその勇気と確信を持てたのかもしれません。

シ－ズン１はここでフィナ－レ。

ある火曜日の刑務所のお食事

真ん中のオレンジ色のカップの中身がミッキ－の言ってた「ゼリ－」