『本屋稼業』

波多野聖さんの作品。
波多野さんの作品を読むのは初めてだ。

紀伊國屋書店創業者の田辺茂一と、ビジネスパートナーの松原治の話。
戦争ですべてを失ったにも関わらず、再び本屋を立ち上げる田辺の情熱に心打たれた。また、「カネは出すが、口は出さない」という田辺の信念がすごいと思った。
田辺と松原の関係性が素晴らしいと思った。何かビジネスで成功するときには、性格が反対のほうがいいのかもしれないと感じた。
特に以下の2つの言葉が印象に残っている。田辺さんが本屋を創業するのは歴史の流れからしたら必然のことだったのかもしれない。
「本屋はボクの命なんだ」
「社長はどうしてそんなに本が好きなんですか?」中略「だって、本にはありとあらゆるものが無限に詰まっている。その本を扱うということは、無限の喜びに通じるじゃないか」

今度紀伊國屋書店に行ってみようと思った。

印象に残っている文

「腐った性根……腐ったとはなんです? ちゃんと判断する能力を備えた人間は賞賛に値するというものですよ」

「大陸に渡った者は皆、何らかの形で運命を感じる。あの広さは運命という大きな観念を思い起こさせるものなんだろうね」

「カネは出すが口は出さない」

「本屋はボクの命なんだ」

「社長はどうしてそんなに本が好きなんですか?」中略「だって、本にはありとあらゆるものが無限に詰まっている。その本を扱うということは、無限の喜びに通じるじゃないか」


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