『鏡じかけの夢』
秋吉理香子さんの作品。以下の話が収録されている。
泣きぼくろの鏡、ナルキッソスの鏡、繚乱の鏡、奇術師の鏡、双生児の鏡
「泣きぼくろ」の鏡は、世にも奇妙な物語にありそうな話だと思った。
「双生児の鏡」が一番悲しい話だと感じた。姉が今まで受けてきたことが明らかになり、妹の立場だったら生きていけないと感じた。
印象に残っている文
液体の水銀は、さほど毒性が高くない。猛毒なのは水銀の結晶ーー昇汞ーーで、源次郎の家にずっと仕舞い込まれていた。昇汞を溶かした水は、たった一滴でも口に入れば死に至る。
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