『水族館の殺人』

青崎有吾さんの作品。
風ヶ丘高校新聞部が取材のために水族館を訪れる。
水族館内で飼育員が首を切られて、サメに食べられてしまうという悲惨な事件が発生する。
容疑者は11人で、犯行時刻に全員アリバイがある。

動機がずっとわからなかったので、ラストで明かされて納得した。
天馬の最後の言葉が、深く刺さる内容だった。

印象に残っている文

「この部屋に出入りするようになってから、脳が部屋の汚さに慣れすぎて、私の身の回りまで汚くなり始めてるんです。裏染さんの責任です!」

「さっさと終わらせて、キャビアでも食いに行きたいもんだ」「サメなだけにですか。僕はフカヒレの方が」「サメなだけにな……ってばか、気い抜くんじゃない」

裏染が笛吹き男で、柚乃たちが鼠になったような気分がした。

「チキンは臆病者って意味だろ。だからチキンカツサンドで、臆病者が三度勝つ」


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