『夕暮まで』


吉行淳之介の作品。

上野千鶴子さんの本の中で、吉行淳之介について言及されていたため興味を持った。

妻子ある中年男と22歳の女との不倫の話である。


印象に残っている文

処女膜さえ残っていれば、なんとかなる、と杉子は考えているようだ。それは、女一人で暮らしを立てることのできる才能の替りをするものなのだ。

ちょっとした仕草、つまり、肩の動かし方や唇の開くかたちや腕の曲げ方などが気に入るというのは、杉子の全部が気にいることになるのだろうか。


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