『偉大なるしゅららぼん

万城目学さんの作品。

万城目さんはいつも特殊な設定をよく考えるなと思う。

校長が出てきたときの絶望感がすごかった。

清子と淡十郎のキャラがとても面白かった。


印象に残っている文

僕のクラスに中学のとき雑誌の読者モデルをしていたとかいう、「私ちょっとちがうわよ」というニュアンスを、あごの上げ方で示しながら歩く女子がいるのだが、彼女も狙いを棗に定めたようで、しょっちゅう話しかけにいっている。

恋が破れたとき、人はこれほどまで心に痛手を負う生き物なのか。

「だから、これまで何があっても、僕はこの力を避けてきた。世界を見る目が変わることが嫌だったからだ。一度失ったら、僕の自然は二度と戻らない」

同じ日を二度繰り返すというのは、妙な気分がつきまとう。


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