『ここからはじまる』
はらだみずきさんの作品。
子どもの育て方について深く考えさせられた。
自分のしていたスポーツを子供がやるのは非常に嬉しいことだ。しかし、実際にプレーするのは本人であって、保護者ではない。
熱が入るのは当然なことだが、適度にバランスをとることが大事だと学んだ。
印象に残っている文
やりたいことを子供に自分で見つけさせるというのは、自由を与えているようで、選択や決断する能力に乏しい段階では、かえって難題を押しつけることになった気がした。
サッカーでは、サイドバックにしろセンターバックにしろ、とても大切なポジションにはちがいない。だけど親としては、自分の子供には花形のように映る攻撃を担うポジションをやってもらいたくなる。
サッカーでは、試合中のコーチングの声は大切だ。しかしたとえ味方の声であっても、いつもそのまま受け入れるわけではない。
覚えたてのフェイントで敵をひとり抜いただけでも、幸せになれる瞬間がある。
「親ってさ、いつも今なんだよね。それで今が終わるとすぐに次。私も両親にそれなりに期待されて育ったからよくわかる。でもさ、それって子供にとって大変なことだよね。だからたくさん褒めてあげて。勇翔はあなたに褒められるのが一番うれしいんだから」
「親なんて、みんな自分の子供が一番だと思ってるからな」
「無関心はよくない。でも干渉しすぎるのは考えものだ。上手にバランスをとらないとね。」
↑ これが非常に難しいことだろうと思う。
ぼくのサッカーは、また、ここからはじまる。
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