『芸者でGO!』

山本幸久さんの作品。

八王子の芸者である5人の女性の物語。


芸者の名前がムーミンの登場人物の名前をもじっているということに気づかなかった。

兎笛は毎朝ランニングをしていてすごいと思った。

茂蘭の息子に対する思いを読んで、とてもいいお母さんだと思った。


印象に残っている文

「中国人と日本人のあいだに生まれ、台湾を拠点に明朝の復興運動をおこなった鄭成功という実在の人物がモデルでしてね。和は日本、藤は中国、そのどちらでもナイの内で和藤内と、作者の近松門左衛門が考えたシャレであります」

きたその日に、女将に説明を受け、すごすごと引き下がるひとが半分、試しに五日前後ほどやってみて、自分には無理です、できません、と音をあげていなくなるひとが残りの半分だ。いずれにせよ、たいがいは稽古の量の多さに恐れを為し、この仕事を諦めてしまうようだった。

「あたしのこと、星一徹みたいに叱りつけ、月影千草みたいに厳しく指導して、ヨーダみたいに正しい道にお導きください。お願いしますっ」

木遣りとは「木」を遣り渡す、つまりは「運ぶ」という意味で、もとを辿れば土木などの共同作業をおこなう際の掛け声であり、合いの手だった。


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