『めぐり逢いサンドイッチ』

谷瑞恵さんの作品。谷さんの作品を読むのは初めてだ。

笹子と蕗子の姉妹が営業するサンドイッチ屋さんの物語である。


常連客の小野寺さんの作る絵本を読んでみたいと感じた。

近くにあるお店のサンドイッチを食べたくなった。サンドイッチは自分で作るのも良いが、お店のものを買いたくなる。外で食べるとまた違う雰囲気を楽しめるので、とてもバラエティ豊かな食べ物だと思う。

一番印象に残っているのは、ハムキャベツサンドを頑張って作る女子高生の話だ。


印象に残っている文

「よく知ってる料理だからこそ、サンドイッチになってると食べたくならない? 知らない食べ物より、なんだかわくわくすると思うの。親しんだ食べ物が、とびきりよそ行きに、おしゃれしたように見えるでしょう?」

サンドイッチは不思議だ。ふだんの味がちょっとよそ行きになる。外へ持ち出して、親しい人と分け合って食べたくなる。

「そうね。はんぶんこって、いい言葉よね。分け合うって、楽しそうだし、親しい人との間でしかできない、つながりを感じるっていうか」


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