垣谷美雨さんの作品。
母頼子と娘の琴里の目線から物語が進んでいく。
頼子と琴里は青木葉団地に20年以上住んでいるが、まだローンが残っている。売りに出すことも考えたが、資産価値は下がる一方だ。ある日、琴里は三起子から黛という男性を紹介され、一緒にオペラを観に行くことになった。
琴里と三起子、朋美の3人の関係がとても興味深かった。
三起子と琴里がした行為は、自分だったらできない。朋美が一番の勝ち組のように思えるので、朋美が不幸にならなくてよかった。
お金があっても、幸せとは限らない。自分にとっての幸せが何かを把握していないと、物事はうまくいかないということを感じた。
持ち家と賃貸はどちらがいいのか。バブル崩壊や災害など、この世ではいつ何が起こるかわからない。自分にとってどちらが良いのか、考えていきたい。
印象に残っている文