『東京ロンダリング』
原田ひ香さんの作品。
事故物件の部屋に短期間住み、また次の事故物件へと引っ越すりさ子。りさ子が「ロンダリング」を行うことで、不動産会社は旧事故物件を普通の物件として貸し出しすることができる。
「ロンダリング」の設定を知ったときには、とても驚いた。自分だったら、住めないと思う。
真鍋夫人のように世話焼きな人も必要なのではないかと思う。特に最近は近所の人との付き合いが希薄化してきたので、真鍋夫人のように振る舞う人はあまり見かけない。
亮の作った料理を食べてみたいと思った。
真鍋夫人がりさ子の作り笑いに気づいた場面がとても印象に残っている。
印象に残っている文
「ここに住むのが仕事なんです」「健夫の部屋に住むのが」「死んだ人の部屋に住むのが」間違いを正す。
「いつもにこやかに愛想よく、でも深入りはせず、礼儀正しく、清潔で、目立たないように。そうしていれば、絶対に嫌われない」
「あんたたちがやってることは人助けなんだよ。いや、東京助けなんだな」
「だから、僕はね、世界一断られやすい人間を目指しているんです。」
「お金は自由」「自由」「そ。お金は自由。自由そのものなの。お金で買えないものはたくさんあるけど、ある程度の自由ならお金で買える。それが、貴いところなのよ」
「努力したって報われない人はいるんだし、その人の努力が足りないなんてだれにわかるんですか」
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