宮木あや子さんの作品。
長崎の松乃島出身の友麻が島を離れて高校生活を送る話。
友麻は父親はすでに死んだと島の人に伝えられて育ってきた。母親は友麻の前からいなくなってしまう。
奨学金を借りながらエステ科に通う友麻。寮の同部屋は看護科のこづえ。
友麻の周りの人がとても素敵だと思った。特に、調理員の三枝さんとこづえのお兄さんが良い人だと思った。友麻がこづえのお父さんに対して「看護科に進んだこづえのことを認めてあげてほしい」と訴える場面が、とても印象的だった。
こづえのように一見不自由なく暮らしているような家族にも、何らかの家庭の問題があるのだなと思った。
印象に残っている文