『白河夜船』

よしもとばななさんの作品。

安藤サクラさん主演で映画化されている。


「白河夜船」「夜と夜の旅人」「ある体験」と3つの短編が収録されている。

「白河夜船」

感想
白河夜船という言葉の意味がわからなかったため調べてみた。
「知ったかぶりをすること、または、ぐっすり眠り込んで、何が起こったか知らないことのたとえ。」という意味らしい。
しおりがなぜ自殺をしてしまったのかわからなかった。

私はたとえ眠っていても、それでも恋人の電話だけはわかる。


「夜と夜の旅人」
感想
毬絵と兄が結婚して幸せになる生活を見たかった。
兄が事故で亡くなってしまって、とても切ない。
サラが二股していたと知って少し残念だった。

私は絶対に、本当はひまなのに忙しいと言ったりしない。
恋がはじまったばかりの時の、相手しか見えない、こわいもののない目をしていた。夢はなんでも叶い、現実は押せば動く、と信じることのできる目。


「ある体験」
感想
一時期彼を共有していた私と春。彼に対して「ふざけるな、二股なんてするんじゃない」と思ってしまった。
コビトの田中くんの能力がとても不思議である。辻村深月さんの『ツナグ』と役割が似ているなと思った。


なぜなんだろう、夜はゴムのように永く伸びて果てがなく甘い。そして朝は情け容赦なく鋭い。

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