『PTAグランパ!』

中澤日菜子さんの作品。

孫の通う小学校でPTAの副会長になった勤。執行部と協力(?)しながら仕事を行っていく。


運動会の閉会式で周りのことを考えずに話す勤が面白いと感じた。

PTAの仕事はかなり大変そうだと思った。無くせるものなら無くした方がいいのではと思った。

山下先生のことは信じてあげたいと感じた。


印象に残っている文

「……だって仕事ないじゃないお父さん」リーサルウエポンを落としたのだった。

友理奈の出番が近づくにつれ、動悸が速まり、頭に血が上ってゆく。いまもしここで血圧を測ったなら、確実に「要加療」の診断がつくだろう。

「そんななかにあって武曾氏はとにかく『まっすぐ』だった。不正は許さない。卑怯な真似はしない。ただひたすら一途に愚直にくそ真面目に働いて。敵も多かったけれど、そんな武曾氏の裏表のない性格を慕う部下や評価する上司もたくさんいてね。だからこそあんな偉い役職まで昇りつめることができたんだと、ぼくは思うよ」

「だからな都。子どもが子どもでいてくれるあいだに、きちんと向き合っておいたほうがいいぞ。時間は戻らない。戻せもしない。だからこそ、この一瞬いっしゅんはとても貴重で、意味のある時間なんだ」

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