『風のマジム』


原田マハさんの作品。
正社員と派遣社員。会社が同じでも立場は少し異なる。
まじむという名前は真心という意味だと知って、なんていい名前なんだと思った。
「そんなの無理だよ」と周りの人が思うような考えでも、それに挑戦して実行してしまう行動力がすごいと思った。
時にはまじむのことを叱ってくれる「おばあ」の存在がとても大きいと思う。
今では日本を代表する大企業でも最初はベンチャーであったことを考えると、行動力がとても重要だと思う。
富美枝は最初嫌な人物にしか見えなかったが、まじむのことを支える姿を見て、とても好感度が高くなった。


「まじむ。お前も、育っていけ。いいことも悪いことも、全部、風に吹かれれば、なんくるないさ」
実現するまでは、最初から最後まで自分にも人にも嘘をつかない。信念を持っていれば、どんなことでもあえて口に出して言う。言ってしまったことには、必ず責任を持つ。
「誰だって知らないことを始めるには勇気がいるさ。だけど、やってみればわかるもんじゃあないのかな。へえ、なるほどこんなふうだったのか、って」
夕暮れにはまだ早い。いつものようにちょっと一杯引っかけるには、まだまだ空は明るすぎる。


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