『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』


万城目学さんの作品。

かのこちゃんとすずちゃんの別れ、マドレーヌ夫人と玄三郎の別れが切なかった。
マドレーヌ夫人が猫又となってかのこちゃんに話しかけるシーンがとても印象的だ。
男子と女子でどっちが難しい言葉を知っているか選手権がとても面白かった。

印象に残っている文

かのこちゃんは、難しい言葉でかつ変な響きを持つものが好きだった。たとえば、「やおら」とか「とかく」とかいった言葉が好きだった。でも、「すこぶる」とか「やにわに」とかいった言葉は嫌いだった。

「人間のやることは、何もかも変わってるよ」

猫がその生涯のなかで、もっとも忠実に仕える相手は食欲でも性欲でもない。睡眠欲である。

「歯が抜ける寸前の、あの痛いような痒いようない感じが本当に苦手」

↑ つい歯を触ってしまい、痛くて気持ちよい感覚を味わってしまう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?