『今はちょっと、ついてないだけ』

伊吹 有喜さんの作品。


過去に冒険写真家として人気だった立花浩樹を中心としたお話。

リストラや離婚で途方に暮れた宮川、将来について悩む瀬戸など、登場人物がとても魅力的である。

彼ら彼女らが人生をやり直していく姿に感銘を受けた。


特に宮川は第一話での印象が最悪であった。

しかし、読み進めていくにつれて、「この人はいい人だ」というように変わっていった。


「クリスマスのあとには、ハッピーなニューイヤーが来るんだ。だからさ、もういくつ寝ると」浩樹、と半ズボンを穿いていた頃と変わらぬ口調で母が笑った。
幸せな新年が、来るんだよ、と。
化粧品は女の顔に魔法をかけるけれど、使い慣れてないものをいきなり使って最大の効果が出せるほど親切ではない。

↑ なるほど。

私の言葉も思いも、たぶんあなたの心に届かない。それでもいい。それでも今は構わない。あなたにとってビジネスでも、私はあなたに恋してる。

↑ いつか言えるようにしたい。

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