『まぐだら屋のマリア』
原田マハさんの作品。
「マリアの薬指はなんでないんだろう」と、ずっと謎を抱えたまま読み進めていった。
原田マハさんの作品にしては、かなり多くの登場人物が亡くなっているように感じた。
尽果という地で人々が再生していく物語。
ときには世の中に絶望してしまうこともある。
周りの人がみんな敵に見えてしまうこともある。
しかし、必ず自分を支えてくれる人がこの世にはいる。
そんなメッセージを受け取った。
あたたかな、素朴な食事は、そのまま命を輝かせるものなんだ。
今年もよろしく。その何気ないひと言に、今年もこの人と一緒にいられるんだ、一緒にいてもいいんだ、と許された気分になる。
「私もずっとそう思っていたの。私のことを待っていてくれる人なんてこの世にいない。私にふるさとなんてないって、突っ張り続けてきた。だけど、こんな私でも、待っていてくれる人がいた」
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