『ファミリー・ツリー』


小川糸さんの作品。

作中に出てきた安曇野の大王わさび農場は、過去に訪れたことがある。

リュウの愛犬である海の死がとても辛かった。

リュウとリリーが疎遠になったときには一体どうなるかと思ったが、最終的に結ばれて良かった。


印象に残っている文

ブルドッグソースをたっぷりつけて丸ごと頬張ると、口の中でオーケストラの演奏が始まるみたいだった。

僕が海を見つけたんじゃない。海が、僕を見つけてくれたんだ。

世界の糊しろと糊しろがくっついて、少しずつ閉じていくみたいに息苦しかった。

菊さん「生きていれば、必ずいいこともあるよ。神様は、そんなに意地悪なことはしない。よい行いさえしていれば、いつか自分に返ってくる」

ちなみに信州の子供達は内弁慶で、たとえ東京に進学しても、中央線沿線の学校を選ぶのだと言われている。

「命日ってさあ、亡くなった日だとずっと思ってたんだけど」「天国での、お誕生日なんだよね。だから、全然悲しい日じゃないんだね」

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