『相互確証破壊』

石持浅海さんの作品。

待っている間に、相互確証破壊、三百メートル先から、見下ろす部屋、カントリー・ロード、男の子みたいに、の6つの話が収録されている。


性行為と謎解きが絡んだ小説を初めて読んだ気がする。

「三百メートル先から」が一番印象に残っている。

性行為の描写を読んでいて、石持さんの凄さを感じた。


印象に残っている文

代わって出てきたのが、ワッセナー協定だ。簡単にいえば、日米欧が敵性国家と見なした国に対して、軍事技術、あるいは軍事に転用可能な技術を流さないという取り決めだ。

快感はブレーキの壊れたトラックのように暴走していた。後はもう、クラッシュするしかない。

余りに慣れっこになったから、自分ですら作ったものだとすぐには気づかない、完璧な笑顔。妻には、必須の技能だ。

飲食店でのアルバイトは、食べ物の臭いが付いてしまうのが難点だ。とくにファストフード店は、フライドポテトの揚げ油の臭いがわかりやすい。服は更衣室で着替えるから無事だとしても、身体、特に髪に臭いが付いてしまう。


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