『でーれーガールズ』
原田マハさんの作品。
漫画家として有名になった鮎子。
美人で勝気な武美。
岡山市の女子高で出会った2人の友情の物語。
「でーれー」という岡山弁が耳から離れない。
武美がまさか亡くなってしまうとは思っていなかった。
「制服のリボンはこうすると不良っぽくなる」「これがかわいい形だ」というのが中学生や高校生らしくてとても面白かった。
私が学生の頃もこのようなことがあったので、とても共感できた。
大変だったこと、辛いできごとは、誰にも訪れていただろう。けれどいま、こうして、みんな元気で笑い合っている。その単純な事実が、とてつもない奇跡に、私には思えた。
↑ 久しぶりに高校や中学の同級生と会うとこのような気持ちを抱く。
そう。あの頃、私たちは誰もが光の中にいた。おかしなものだ。光の中にいるときには、光を意識することなんてめったにない。
その頃、女子高生たちは、キスを「A」、体にタッチすることを「B」、セックスすることを「C」と隠語で話していた。妊娠を「D」、堕胎を「E」。
それを思えば、いまの若者たちが、やたらしゃがみこんでいるのも理解できる気がする。彼らは、どちらかと言えば空よりも地面に近い存在なのだ。これから空に向かって伸びていく植物なのだ。
↑ なるほど。そのような見方があるのか。
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