『アンマーとぼくら』

有川ひろさんの作品。


継母と聞くと、連れ子に対して厳しいイメージがある。しかし、晴子さんはとても優しい人で安心した。

リョウのお父さんとお母さんは、修学旅行の引率教員とカメラマンの関係だったというのが素敵だと思った。

読んでいると、沖縄に行ってみたくなる描写が数多くあった。今まで沖縄に行ったことがないので、いつか行ってみたい。そうめんチャンプルーがどんな味なのか気になった。

リョウのお父さんが自由奔放すぎて「本当に大丈夫かな?」と心配になる場面がいくつかあった。

おかあさんがステーキの大きいサイズに挑戦するシーンが印象的だった。


印象に残っている文

恋人でも母親でも、女の人は根に持つとなかなか長い。

最近はすっかり有名になった沖縄料理のチャンプルーは『ごちゃ混ぜ』という意味で、具材を油で和えたり炒め合わせると、何でもチャンプルーになる。

「神様にお金なんかあげても意味ないのにねぇ」沖縄の神様なら確かにそうだ。捧げるのは線香や塩や米で、お賽銭という文化がそもそもない。

「親父よりは大人のつもりだよ」「それはずいぶん低いハードルよ」

声で人を殴れるものなら殴りたい、それくらいの声で、怒鳴った。

「海の青さは、空の青さなんだって。海は、空を映し込む鏡だから、空が青ければ青いほど、海も青くなるんだって」

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