『図書館革命』
有川ひろさんの作品。
良化隊と図書隊の激しい攻防が描かれる。
堂上が撃たれてしまったときは、この後一体どうなるかと不安になった。
郁が当麻先生と大使館に逃げ込むまでは、読んでいてとてもハラハラした。知っている地名が多く出てきたので、想像しながら読んでいた。
とうとう郁が堂上教官と結婚できて良かった。郁が教官になるとは。
印象に残っている文
「あら、郁ちゃんは堂上君と付き合いはじめたの?」折口に訊かれて郁は完全に逆上した。「ちがいますっ!」否定しながら赤くなってしまう顔が自分の気持ちをばらしてしまっている。
「へえ、ちょっとは頭良さそうに……」「もういい聞き飽きたッ!」手塚でその感想は堂上、柴崎、折口、と続いて通算四人目だったので噛みついて封じる。
「場合によっては悪意より善意のほうが恐ろしいことがあります。悪意を持っている人は何かを損なう意志を明確に自覚している。しかし一部の『善意の人々』は自分が何かを損なう可能性を自覚していない」
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