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【朝倉康心】とある麻雀プロがとんでもないことを始めるらしい【アサピン】……というタイトルの記事を7/31に上げるはずだったんだよ、というお話

注:本記事はタイトルにもあるように、先月7月31日にアップする予定だった文章です。何故アップできなくなったのか、そして何故「まあこういう結果になったなら改めてアップしてもええやろ」という気に私がなったのかは、各位適当にググって頂ければと思います。


はじめましての方ははじめまして! そうでない方はこんにちは!
note記事ももう6本目、あでのいです!

という訳で麻雀記事です。
ネットの麻雀民はもうかなりご存知の方も多いとは思うんですが、ネット麻雀界のカリスマ朝倉康心プロが過日、こんな計画を発表しました。

ザックリ言うと、とある麻雀プロが一ヶ月かけてAI相手に1000半荘打ち続けるぜって企画です。(麻雀では1ゲームのことを1半荘と言います)
まあなんか「1000」という数字の時点で麻雀に詳しくない人でもインパクトの大きい企画なんだろうなというのは想像つくと思うんですが、本日はあんまし麻雀に明るくない人に対しても、この企画がいかに凄まじいかについて解説してってみよーかなと思う次第です。


朝倉康心って誰?

麻雀に詳しくない人にとっては当然「そもそもこの企画立てて実際にやる言うてる朝倉康心って何者やねん?」というのがまず疑問に来ますよね。
現在の朝倉康心氏の肩書きは「最高位戦日本プロ麻雀協会のA1リーガー」になります。ザックリ言うと、日本で最も歴史ある麻雀プロ団体における最上位リーグのプレイヤー14名の1人となります。

ただしそれが単純に「日本で最も麻雀の上手い14人」とはならないのが麻雀界の難しい所で、麻雀のプロ団体は歴史上何度も内輪もめによる分裂が繰り返されており、現在は6団体まで乱立している状態です(うち1団体は厳密にはプロ団体を名乗っていないのですが)。
最高位戦はその中でも歴史こそ最も長いものの、団体規模としてはあくまで業界3番手と言った所です。
またさらに言えば、麻雀プロはプロとは言うものの基本的には団体からの給与というものは存在せず、収入が確保されていないため、能力のあるプレイヤーが必ずしもプロとして打っているとは限らないという話もあります。
業界最大手である日本プロ麻雀連盟の元トッププレイヤーだった堀内正人氏は、公式戦で圧倒的な成績を残していた当時ですら、新宿の雀荘常連客の中に自分より強い打ち手が少なくとも3人いたと証言しています。

とまあそんなこんなで外からはイマイチ序列が分かりづらい麻雀業界ではあるのですが、とにもかくにも紛れもなく朝倉康心プロが業界の中でもトップ層のプレイヤーであることには違いありません。

さてこの朝倉康心プロ、麻雀打ちとしては実はもう1つの名前があります。というよりむしろ、そちらの方が有名ですらあるかも知れません。
それが「ASAPIN」です。

この名は朝倉プロがオンラインゲームなどをプレイする際によく使うハンドルネームです。
古くは東方シリーズのスコアラーとして有名だったそうですが、そちらについては私もあまり詳しくは知りません。2005年から2007年頃で当時大学生だった時の話だそうですが、一昨年の2021年にも自身のyoutubeチャンネルにて東方24時間耐久配信を行い、元スコアラーの実力を改めて見せつけたとかなんとか。

(「Lunaticノーコンテニュークリア」というのがどの程度の難易度なのか私もよく知りませんが、6作品まで達成した所でタイムリミットだったそうです)

で、東方の話はおいといて。

そんなこんなでゲーム三昧の学生生活を送りつつ東方スコアラーとして界隈では有名だったASAPIN氏ですが、その名を最も知らしめたのはなんといってもこの称号でしょう。

初代・天鳳位

これが一体全体どんな称号かと言いますと、まず「天鳳」というweb上のオンライン対戦麻雀ゲームがあります。
現在は「アズレン」や「アークナイツ」でお馴染みのYosterが運営する「雀魂」にかなり押され気味ですが、少なくともゼロ年代後半から2010年代にかけて15年近く「ネット麻雀と言えば天鳳」というくらいに人気を集めていたネット麻雀サイトです。

その天鳳においてごく限られた最高クラスプレイヤーに与えられる段位こそが天鳳位であり、一度取得すると降段の無い永久称号であるため、事実上「天鳳」というゲームにおける「全クリ」のようなものと言えます。
なんですが、この天鳳位、達成難易度が尋常じゃないんです。
規定の段位ptを獲得しさえすれば良いのですが、段位が上位に上がる程に1着で得られるpt数が減り、4着時に減らされるpt数が増えるので、とにかく4着を回避し続け1着になれるチャンスを絶対に逃さないという壮絶にシビアなプレイが要求されます。
と説明されても、具体的にどのくらいの難易度なのかというのを麻雀に明るくない人にはイマイチ理解できないとは思いますが、2006年にサービスが開始された天鳳において、ASAPINこと朝倉康心プロ(当時大学生)が全プレイヤーの中で初めて天鳳位の座を獲得したのが2011年と言えば、その異常さが伝わるのではないでしょうか。
前述の通り、web上のネット麻雀サービスとして最大人気を誇っていた天鳳は、2010年には登録者数が100万人を突破したと言います。つまり、数十万人のユーザーがプレイしていながら、5年間という長い期間に渡って1人たりともゲームクリア達成者が現れなかったのが天鳳というゲームだったのです。
当時はリアルに「人間には達成不可能なのではないか?」とまで言われていました。
そんな中で初代天鳳位の称号を手にしたのがASAPIN氏なのです。それこそ映画「レディ・プレイヤー1」のパーシヴァルみたいなもんな訳ですよ。

その後、ASAPIN氏が「天鳳位は不可能ではない」ことを示した後に、何人もの新たな天鳳位が現れましたが、サービス開始からそろそろ20年経とうとしている2023年7月現在でもその称号は延べ22人という極々一握りのユーザー数にしか与えられていません(三人麻雀も含めるともっと増えますが)。
そして何より凄まじいのは、その内の"延べ”22人の内、11代目天鳳位の「トトリ先生19歳」が、朝倉プロのASAPINとは別のサブアカウントだという点です。

つまりですよ?
「天鳳位というネット麻雀界最高難易度の称号が現実に達成可能であること」に加えて「それに相応しい実力がありさえすれば天鳳位到達は再現可能であること」を最初に示した人類唯一の雀士が朝倉康心という人間な訳です。

その後、ASAPIN氏はリアルネット問わず様々な麻雀活動に携わり、2018年には最高位戦日本プロ麻雀協会に入会。正式に麻雀プロとなり、現在も最高位戦A1リーガーとして日々様々な形で麻雀界で仕事を続けています。(Mリーガーとしての話も本来はすべきなのですが、それを説明するにはMリーグについての説明が必要になるので、ここでは割愛します)

今はもう天鳳で朝倉プロ以上の称号を獲得したユーザーも現れ(5代目天鳳位の太くないお氏こと渡辺太プロが同様に16代目天鳳位の座を獲得し、さらに3人麻雀でも15代目天鳳位となったことで現在唯一のトリプル天鳳位達成者です)、現在麻雀配信者としても彼以上に人気のyoutuberは確かにいます。
最高位戦でも未だにタイトル獲得にまでは至っておりませんし、現在天鳳に代わりネット麻雀で最大人気の雀魂でも現時点でそのトータルランキングは14位止まりです。

しかしながらそれでも、彼が史上初の天鳳位達成者であり、それが再現可能な事象であることを初めて証明したプレイヤーであるという輝きが色褪せることはありません。
それは日本漫画史における最重要作家が今でも手塚治虫であり、科学史上最も偉大な物理学者が今なおアイザック・ニュートンが選ばれるのと同様に、ネット麻雀史を代表する麻雀打ちを1人だけ選ぶとするなら、間違いなくその1人に選ばれるであろう雀士こそがASAPINこと朝倉康心プロなのです。

(というかまあ、現在も天鳳鳳凰卓における2000戦以上の安定段位歴代1位はトトリ先生だし、雀魂にしてもトータルランキングの低さは単純に麻雀プロとしての仕事が忙しく打数がそこまで足りてない上に、配信してコメント読みつつトークも交えつつ耐久企画でぶっ通し打ちしながらってのが理由なので、個人的には今でも「ディスプレイ越しに不特定多数を相手に膨大な戦数を打ち続ける」というフォーマットにおいて人類最強雀士はアサピンだろって思ってたりする)


コレどんくらい大変なの?

という訳で、そんな朝倉プロが今年8月に実行を宣言したのが上記の「AI相手に一ヶ月間で1000半荘ぶっ通しで打ち続ける」という狂気の企画です。
この企画の何がどう凄まじいかと言う話をここからしていく訳ですが、まずは物理的に「一ヶ月で半荘1000半荘」がどれだけヤベえのかについて話していきましょう。

一ヶ月間と言っても上記noteにあるように、所属プロ団体の公式戦および実家への移動で2日間使うので、実際に使用できるのはトータル29日間になります。
そのためこの29日間で1000半荘を達成するためには単純計算で1日平均で34.5半荘消化する必要があります。
ネット麻雀では半荘1戦に概ね2~30分程度かかります。平均25分としても単純計算で1日約15時間打ち続ける必要があります。

当然ですが、どのような人間にも1日に与えられる時間は等しく24時間です。合間合間の数分程度の小休憩も含めて考えれば、実質的に睡眠食事以外のほぼ全時間を麻雀に費やさなくてはなりません。その姿が一ヶ月間に渡ってノンストップでひたすらyoutubeで配信され続ける訳です。

要するにですよ。

起床してyoutubeを開く→「おっ、アサピン麻雀打ってるな」
お昼休みにyoutubeを開く→「おっ、アサピン麻雀打ってるな」
帰宅してyoutubeを開く→「おっ、アサピン麻雀打ってるな」
就寝前にyoutubeを開く→「おっ、アサピン麻雀打ってるな」

マジでこんな一ヶ月間が繰り広げられる訳ですよ。
正しく、おはようからおやすみまで暮らしを見つめる......じゃない、アサピン麻雀配信を見つめる我々という構図が出来上がってしまうのです。

という訳でこの企画の狂気度が分かって頂けたのではないでしょうか?

この時点で「本当にそんなこと生身の人間に可能なの...?」と思われる方も多いかも知れませんが、実は「一ヶ月で1000半荘打つ」という記録自体は既に達成者がこの世に存在します。
HNを「お知らせ」という方が天鳳にて2018年6月に一ヶ月で1060半荘という凄まじい記録を残しています。
しかも単に数だけこなしたという訳ではありません。天鳳の中でも最上位クラスのマッチングルームである鳳凰卓にて、圧倒的に勝ち越しながらのフィニッシュというとてつもない成績を叩き出しています。
この挑戦の半年後、お知らせ氏は14代目天鳳位となりました。それだけの実力を持った人だった訳です。

という訳で、今回の朝倉プロの挑戦に関して、物理的に生身の人間が達成可能であること自体は既に証明済みです。
ちなみに本人はお知らせ氏の記録に基づき「マッチング待ち時間や他プレイヤーの長考が無い分、難易度は低くなってるはず」という、「101kmマラソンに比べたら100kmマラソンはまだ楽」レベルの雑発言をしていました。草。

さて、となると勢い「大変なのは分かるけど結局二番煎じでは?」と思う方も出てくるかも知れません。
しかしながらこの挑戦の意義は、単なる達成難易度の高さだけにある訳ではありません。最終的に得られる戦績データにこそ、麻雀史における大変な価値が存在しているのです。

という訳で次節ではそのことについて説明していきます。


やって何の意味があるの?

この企画の意義を正確に理解するためには麻雀界におけるAIを巡る事情について知る必要があります。

チェスが、将棋が、囲碁が、ポーカーがそうであるように、麻雀界もまたAIの存在感が年を追うごとに増しています。
大きなターニングポイントとなったのは2019年にマイクロソフト社よって開発・発表されたSuphx(スーパーフェニックス)でしょう。
それ以前にも麻雀AI自体は存在しましたが、Suphxは天鳳の特上卓にてAIとして初めて十段(天鳳位の1つ下の段位)に到達し、しかもそのトータルスコアは歴代の天鳳位らと比べても全く遜色ない数字を叩き出し、麻雀界を震撼させました(なお最上位レベルの鳳凰卓は規約によりAIの参加が許可されていません)。
囲碁AIや将棋AIに遅れながらも、人間のトッププレイヤーに匹敵する麻雀AIが誕生した訳です。
Suphxの戦法には従来のセオリーからは大きく逸脱した打牌もあり、その理由が有効性について広く議論の対象となったのも、囲碁や将棋が辿った経緯と相似形を描きます。

その後もいくつかの麻雀AIが開発され、そのいずれもが大部分の人間には太刀打ちもできないほどの成績をネット麻雀にて残すようになりました。
特にドワンゴ社によって生み出されたNAGAは、Suphxに遅れること2年の2021年に天鳳十段を達成し、それと同時に愛嬌あるUIを備えた打牌評価サービスの提供を始めたことで瞬く間に多くの麻雀打ちにとっての必須ツールとなりました。
今回の朝倉プロの一ヶ月1000半荘企画の相手を務める麻雀AIがこのNAGAになります。

現代において、もはや麻雀AIの存在は、麻雀界全体にとってなくてはならないものとなっているのです。

さてそんな麻雀AIですが、現時点では未だにプロのトップ層のプレイヤーらに対して直接的な勝負付けはなされていません。
非公式にであれは、天鳳においてAIとの対戦サービスが提供されていますので、その戦績をレポートしている麻雀プロもいますが、団体公認の公式戦形式で「トッププロとAIのどちらが勝つのか?」といったイベントはまだどの団体でも行われておりません。
しかしながら、そもそももし仮に麻雀でも将棋や囲碁で行われた電王戦のような大会が実施されたとしても、その勝敗が「人とAIどちらが強いのか?」の答えにはなり得ないという問題があります。

麻雀は非常に偶然性の高いゲームです。
そのため数戦程度のゲーム数では初心者レベルのプレイヤーがトッププロに勝ち越すことも決して珍しくありません。(「多井隆晴 433444」で検索してみよう)
実際、一般参加枠も設けられたようなオープン大会では、並み居る麻雀プロを押しのけて一般参加者が優勝した事例もいくつか存在します。

麻雀の実力を示す指標として平均順位というものがあります。
麻雀は4人でプレイするゲームのため、仮に集団の中で完全に平均的な実力のプレイヤーがいたとすれば、そのプレイヤーの平均順位は長期的には2.5という数字に収束します。
一般的には平均順位が2.4以下であればその集団の中でもかなりの上位プレイヤーと言って良く、逆に2.6以上ですとハッキリ負け組と言って良いでしょう。
しかしながら、プレイヤーの実力を正確に反映した「真の平均順位」は無限のゲーム数の結果から得られる仮想的な数値であり、現実に得られる有限のゲーム数による結果は、偶然による統計ゆらぎが混入します。
少ない戦数におけるこの平均順位の振れ幅については、ネット麻雀のデータからある程度の結論が統計的に得られています。詳細な議論は専門的な書籍に譲りますが、ザックリとした例を言えば、半荘100戦では平均順位が5%程度の確率で「真の平均順位」からプラスマイナス0.18程度はズレうるとされています。
つまり「真の平均順位」が2.5という完全に平均的な実力のプレイヤーが、5%の確率で平均順位2.32という圧倒的な勝ち組にも、2.68という圧倒的な負け組にも簡単になり得る可能性がある、という訳です。

と、数字を並べてもいまいちピンとは来ないと思うので、1つ極端な実際の例を挙げておきます。
本記事の当人である朝倉康心プロ本人が今年の1月に記録した、本人が「過去最大の不ヅキ」とすら称する戦績です。

上のデータがそれ以前の過去1500戦のデータで、下が「過去最大の不ヅキ」の期間における100戦のデータです。
1500戦平均2.36という圧倒的な強者であるはずの朝倉プロが、とてつもない負け方をしているのがよく分かるのではないでしょうか。
実際の所、「真の平均順位」が2.36のプレイヤーの100戦平均順位が2.8以上に変動する確率はザックリ計算でも0.1%以下になるので、10万戦打ってもその内の100戦が1度この数字になるかどうか、というレベルです。
なので朝倉プロのこのデータ自体はかなりのレアケースではあるのですが、このレベルの事象も現実に起きうる、という貴重な実例と言えるでしょう。
そんな訳で、麻雀では100戦という一般的にはかなりの数に感じられるようなゲーム数であっても、真の実力を検証するにはそこまで十分ではない、というのが現実なのです。

ただし以上の議論はあくまでネット麻雀のデータから得られたものであり、不特定多数の対戦相手との成績である点は注意する必要があります。
麻雀のゲームルールが本来的に内包する偶然性だけでなく、マッチングした相手の実力の変動という別の偶然性によって生じる成績ブレも含まれたデータである訳です。
また、不完全情報ゲームである麻雀の場合、相手の手牌の読みが重要な技術となり、プロ同士での対局では相手の打ち筋の研究が非常に重要視されますが、不特定多数とランダムにマッチングするネット麻雀ではそうした要素が求められません。
そのため、事前に決められた特定の相手と対局するプロリーグのような場合は、もっと少ない数十半荘程度のゲーム数でも十分に実力が反映されるはずだという意見もあります。

ただどちらにせよ、麻雀が偶然性の要素の大きいゲームであり、数日程度で終わるような対局企画の結果では、到底「どちらが普遍的に強い」と断言できるものではない、というのは麻雀界における共通認識なのです。
そのため、囲碁や将棋やチェスのように、直接対決によって「人間とAIとのどちらが強いか」を白黒ハッキリさせることはほとんど不可能に近く、それこそネット麻雀における長期的な成績によって間接的に判断するしかない、というのが麻雀界の実情である訳です。

さて、ここまで説明すれば、明日から行われる朝倉プロの狂気の企画が、現状の麻雀界においてどれだけ意義のあるものかということが分かるのではないでしょうか。
半荘100戦でも実力を測るにはそこまで十分ではないと前述しましたが、逆に言えば1000半荘というゲーム数、しかも同一の相手と打ち続けるという条件でのその結果は、よっぽど僅差で無い限り、ほとんど言い訳の効かない勝負付けになるでしょう。
朝倉プロの今回の挑戦は、朝倉プロ自身の麻雀力の限界に挑むという個人的な挑戦であると同時に、ほぼほぼ実現不可能だろうと思われていたトッププロとAIとの直接的な勝負付けが実現しうるという意味で、2023年現在における、人類とAIとの麻雀力を比較する上での超重要なマイルストーンとなる訳です。

当然ながら、1日15時間以上、不特定多数のギャラリーに見られながら麻雀をひたすら打ち続ける、という生活を一ヶ月に渡って繰り広げるので、体力と集中力の問題もあり常にベストパフォーマンスを発揮できる訳ではありません。
そういう意味では1000半荘というゲーム数について統計的には言い訳の効かない結果が得られるはずではありますが、そもそも
一ヶ月で1000半荘打つという内容自体が別の言い訳を自動的に発生させるところはあるのですが、逆に言えば朝倉プロが今回の企画で麻雀AIのNAGAにもし勝ち越すことが出来れば、「麻雀においてはまだAIは人類を超えられていない」とほぼほぼ断言することができます。

どちらにせよ、どのような結果になったとしても、今後の麻雀界における超重要なデータが向こう一ヶ月で得られることに変わりありません。
朝倉康心プロの今回の挑戦には、以上のように大変な意義がある訳です。


終わりに

さて、こんなタイトルの記事を、麻雀に詳しく無い人がどれだけ読んでくれたかは甚だ疑問ではありますが、明日から始まる朝倉康心プロの一ヶ月耐久企画がどれだけ困難かつ意義のある挑戦かについて、分かって頂けたのではないでしょうか。
私自身も時間の空いてる時にはちょくちょく配信覗こうと思います。
また、この企画のために朝倉プロは丸々一ヶ月間、一切麻雀プロとしての仕事をしない訳ですから、金銭的収入源が完全に絶たれることになります。
この記事を読んで興味が湧いた方は、是非とも少額で良いのでスパチャで投げ銭を投じて頂きたく思います。

それでは最後に、明日からの朝倉康心プロへのエールをもって記事を締めさせて頂きます。

がんばれアサピン! NAGAになんか負けんな!
でも本気で無理だと思ったら途中で素直にギブアップしような! 健康第一だぞ!

という訳で、まったねー。





という記事を7月31日に上げる予定だったんですよね、というお話でした。
まあ結局企画はお流れしてしまった訳ですが、俺はアサピンが家族を失わずに済んだってのがそれだけで本当に良かったとマジで思うよ。
またいつか改めて企画挑戦できる日がもしも来たら、そん時は頑張ってくれ。くれぐれも奥さんとしっかり相談してな!

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