乳頭混乱その4 産後8~9日 助産院で産後入院開始

帝王切開→病院入院→実家→助産院産後入院(いまここ)。4泊5日の産後入院前半の記録です。たった2泊3日だけ帰った実家で蓄積した疲労や悪化したおっぱいの状態を大幅に改善できたと同時に、授乳トレーニングを改めて取り組むことになりました。

産後入院1日目 母乳相談室・自動搾乳機と出会う

朝10時の到着早々、おっぱいの様子を助産師さんに見てもらいました。乳首に多少硬さが残っているとのことでしたがこれから授乳に取り組んでいけば大丈夫な範囲とのこと。結構張っているので搾乳とマッサージをしてもらいました。プロの技術すごい!!あれほど痛くて熱持ってて苦しんだ胸がスーッと楽になりました。ボタボタと母乳が滴ることも止まりました。おっぱいが落ち着くだけでこんなに楽になるとは!

帝王切開の痛みでほとんど動けなかったものの、息子を助産師さんに見てもらって睡眠をとることもできたので、実家で蓄積した疲労を癒すことができました。たった二泊三日なのにものすごく疲労がたまっていたようです。

助産師さんたちが使っていた哺乳瓶には「母乳相談室」という乳首がついていました。「母乳相談室」は母乳育児トレーニング用の乳首で助産院ではこれをお勧めしているとのことでした。赤ちゃんがおっぱいを口に含んだ時の形をしていて、一般的な乳首よりも乳首の穴が小さいので飲むのに力が必要です。ピジョンの標準的な哺乳瓶にも接続できるとのこと。

入院した日の夜から電動搾乳機の使用も開始しました。ピジョンの電動・片胸タイプの搾乳機。マシンすごい楽だ!これは絶対機械のほうがいい!と感じた瞬間でした。搾乳した母乳は免疫がたくさん入っていてとても良いものなんだそうです。冷蔵庫に入れて24時間以内に使い切るとのことで、授乳のタイミングで助産師さんが優先的に使ってくださいました。

この日から毎日一日も欠かさず搾乳することになります。長い長い搾乳生活がスタートしたのでした。


産後入院2日目 授乳トレーニングと立掛け飲み

入院二日目の朝に助産院の院長と初対面。「産後1か月くらいたってから赤ちゃんが母乳を飲めるようにしてほしいと駆け込んでくる人がたまにいるの、でもどのくらいおっぱい口に含ませたの?って聞いたら「2~3回です」って言われてね「あなたそれは無理よ、あきらめなさい」って言ったのよ。」と話していた助産院の院長。「産後すぐに産後入院をしたほうがいい理由」は①産後すぐの体の回復と育児が一番つらいから。②産後すぐのほうが母乳の授乳成功率が高いから。ということかな?と察しがつきました。

そんな院長から「赤ちゃんが母乳を飲めるようにトレーニングしましょう!きっと飲めるようになりますよ。」心強い応援をもらいました。私だってあきらめたくありません!早速この日から授乳ブートキャンプがスタート。抱き方・口への含ませ方を何度も見てもらいながら、息子が空腹になったらまずはおっぱいをふくませます。それでもダメな時に哺乳瓶で授乳という感じ。

院長の指示で昼勤務の助産師さんだけでなく夜勤の助産師さんにも同じように母乳が飲めるようサポートしてもらいます。長い時間何人もの助産師さんにお世話になるうち、いろいろな授乳方法・普段の抱っこの仕方も覚えました。おむつ替えも病院では自分でやるだけだったのですが、助産院では助産師さんがおむつを変えてくださるので効率のいいやり方を見て覚えることができました。悪露もなかなか止まらず、帝王切開の治りが悪いため起き上がること自体がまだまだ難しい中でたくさん支えてもらいました。体と母乳によい食事が三食食べられるのもありがたかったです。

ただし、辛いことも…。授乳のとき、息子は空腹で泣いているわけです。その泣いている口におっぱいを入れるのですが、なかなか吸ってくれません。だんだんと息子はおっぱいを嫌がるような素振りを見せ始め、見ていて辛い状況になりました。助産師さんが息子の頭を押さえて正確な位置に導きますがどうしても吸ってくれませんでした。みんな一生懸命なんだけど、なかなか過酷な状況です。そして最後まで母乳は吸わず結局哺乳瓶を飲ませるの繰り返しでした。

助産院で、たまたま赤ちゃんに立掛け飲みをさせている様子を見る機会がありました。赤ちゃんの胸元に毛布で哺乳瓶を固定して授乳する方法です。病院でもやっていたので、「あー助産院でもやってるんだー」くらいしか思わなかったのですが。「あんまりやらないほうがいいんだけど手が離せない時にこういう授乳方法もあるのよ」と教えてくださいました。今振り返ると本当は見られたくなかった光景だったのかも?当時は必死だったので授乳方法の一つとして受け止めていました。

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