アニメ感想『機動警察パトレイバー the Movie』

Xを見てたら士郎正宗の話題が上がってたので、攻殻機動隊の話を旦那としてました。
攻殻機動隊の世界観をまだインターネットって何?状態の時に作り出したの凄すぎない?とか話してるうちに攻殻機動隊が見たくなってU-NEXTでやってたので、見る事に。
その最初のシーンとか見て
「この背景物凄いよね!古さというか九龍城っぽさというか。綺麗ーーいや、この汚さが綺麗!!」
って言ったら
「押井守の世界やで」
みたいな話になって
こういう新旧の入り混じった世界観好きなら
機動警察パトレイバー the Movie見てみる?」
って話になりました。

まだCGとか使ってない時代のセル画のアニメ(多分)とは思えない綺麗さ!
工場の背景ーーなんか鉄骨の錆とか、レイバー作る技術がある世界線ならもっと近未来的な施設の描き方の方がしっくりくるんじゃない?って思うけど、そこら辺が押井守の世界なのかな。
そして話の緻密さ。
これが1989年に作られたとか凄すぎる!!!
と私の心の中では大絶賛でした。
ウインドウズ95が出るよりも大分前の作品なんですよ?!
心の中で「何故レイバー用海上プラットホーム方舟に自壊システムがあるの?動かないから暴走するわけでもないのに」って疑問はありましたが。
ーー何が凄いって、システム(OS)にウイルスを仕込んであるきっかけを条件に作動させレイバーを暴走させるーーというストーリーが1989年とは思えませんでした。
そして
これ、車も家電も電子制御されるようになった現代であり得る話やん
って事が凄い!って思いました。
以前ゲームボーイの話を取り上げたんですが

電子制御の車や公共機関の乗り物を外部から遠隔で操作する事が簡単にできるようになったら事故を故意に起こして証拠も隠滅できる可能性があるんじゃないの?ってかすでにやってる愉快犯がいる可能性もあるんじゃない?
とか思いました。
悪意ある人の故意ならまだしも、環境の偶然の産物ってのも起こりうるのでは?って思いもあります。
色んなセンサーや制御信号が飛び交い環境の電波の増幅やらなにやらが偶然に重なって車の制御システムが誤作動を起こして暴走してる可能性は?

そういう事を考えてながら見てしまった作品でした。

話は最初に戻りますが、攻殻機動隊もインターネットが一般的ではなかった時代に電脳で全て繋がってるって世界観を描いた作品とか凄いー!って思いました。
こういう創作の世界と技術者や科学者の研究と技術の進歩は実は繋がってるんですよね。
電脳の世界も研究されてるし。
どんな未来が待ってるのか楽しみです。

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