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安全快適登山 スノーハイキング ①

2021年、今季は久しぶりに積雪が多く、スノーハイキングを楽しむには良い年になりそうです。本格的な雪山登山はリスクが高いので技術、体力、装備、パーティが揃わなければ、やるべきでは無いと思いますが、スノーハイキングは夏山登山を経験した方でしっかりしたリーダーがいれば、きれいな銀世界が楽しめると思いますのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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ただ、雪がある登山は装備(アイゼン等の道具&天候に応じたウェアリング)を買い揃えて、さらに装備に対する知識と使いこなせる技術が必要です。

まず、道具類の説明をしていきます。

登山靴は縦走用8~10kg歩荷が可能なゴアテックスブーティであれば、充分とは言えませんが使用可能です。スムースレザーであれば、防水オイルやワックスで革が水を染み込まない様にメンテナンスをしてください。ヌバックレザーはできれば防水オイルやワックスでスムースレザーに処理をした方が雪による劣化を防ぎ、水の吸い込みが遅くなります。ヌバックレザーの特性を残す場合と革とナイロンのコンビの登山靴は革用のコンディショナーと撥水スプレーでメンテナンスをしてください。雪があるという事は気温が0℃前後なのでゴアテックスによって足自体が濡れる事は無くても靴が水を含んでしまうと足が冷え、不快なだけでなく事故につながる可能性があります。

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アイゼンは斜度がゆるければ軽量で歩きやすので6本爪でも可能ですが、斜度が急になれば、靴の先端に爪がある10or12本爪のアイゼンが必要になります。歩いている途中で緩んだり外れたりしないようにアイゼンの取付方法をマスターし、寒い雪中でスピーディーに取り付けれる事ができるように練習しましょう。先端に爪がある10or12本爪のアイゼンは上手くアイゼン歩行で歩かないと危険です。6本爪アイゼンで登れるような山で練習をしてから、ステップアップする事をおすすめします。

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ストックはできれば強度の高い雪専用のものを準備される事をおすすめします。トレッキングポールにスノーバスケットを取り付けて使うことも可能ですが雪中歩行では無雪期よりはるかにストックに頼る歩き方になるので、トレッキングポールの場合、シャフトの滑りや故障の起こる可能性が高くなりますのでご注意ください。

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雪の侵入を防いだり、アイゼンの爪から足元を守るためのゲイターはレインスパッツでも流用は可能ですが、劣化を考えると雪用ゲイターがおすすめです。


ザックは携帯着など予備の衣類を入れるため、30~40リットルの使い慣れたザックを使ってください。雪上の荷物の出し入れで雪がザックの中に入ったり、パッキングが手早くできるので防水のスタッフバッグの活用がおすすめです。手袋を履いたままザックを担ぐので調節ストラップが引きにくいなど、通常のザックフィッティングができ難くなります。バランスを失いやすい雪中歩行では、正しいザックフィッティングが大切になり、各パーツの操作性を確認して使いやすいように改良することで快適度が増します。





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