投手の適材適所

投手は役割によって大きく2つに分類される。

試合開始からマウンドに立つ先発投手(スターター)と、試合展開によって途中イニングから先発投手に代わり登板する投手救援投手(リリーフ)である。

その先発が9イニング投げきってしまえばいいが、全力で9イニング投げるのは不可能に近く当然何巡もすることによって打者も慣れてくる。
そこで手抜きしながら9イニング投げるよりは、6.7回まで全力で投げて中継ぎに繋ぐという手法が主流になった。又、一日で球数を投げると、投手寿命に深刻に影響するという説も影響している。

そこでどのような投手がその役割に向いているのかなどを考察していきたいと思う。

まずは、先発投手。先発投手に関しては最低5回までを勝ちきったまま投げ切らないと「勝ち投手」の権利が得られないことより求められるのは「スタミナ」。また打順が何巡もすることにより被打率も向上するためため「多彩な球種」なども必要とし6回を3失点(自責)までで抑えることもクオリティスタートといった評価の基準になる。長いイニングを投げるため試合を構築することの出来るといったことも大事な要素である。

中継ぎ投手は先発投手が乱調で打たれた時や、疲れてスタミナが落ちてきた時などで登板する事が多く基本的に「ピンチを背負った状態」で登板しなければならず、「ホールド」という中継ぎ投手のための記録を獲得するには他人(先発投手など)が出したランナーを処理する必要があるのである程度の度胸や開き直りが必要ではないかと思う。また先発投手のように球種が多彩とは言えなくともイニングは1回、長くても2回くらいしか投げない事が多く、場合によっては打者一人のために中継ぎ投手がつぎ込まれる事も多いので一つだけでもいいので決め球や空振りがとれる変化球があれば球数や球種をたくさん投げられなくても計算が立つ。

ただし中継ぎ投手の場合、先発投手のように長いイニングを投げるなかで試合を構築するのではなくどんな時でも即座に高確率でストライクゾーンに投げ込めることが必要となるので「コントロール」が非常に重要になる。

救援投手は「能力の高い選手が限られた回を全力で投げる」所に集約されており中継ぎ投手同様コントロールは勿論のことストレートの速さや空振りがとれるということが必要となる。

決め球のスライダーを有効にするためにシュートを投げシンカーやチェンジアップで翻弄する岩瀬仁紀(中日ドラゴンズ)に代表されるように「速い球を投げることは出来るが長いイニングを投げることが出来ない投手(当時スカウト評)」や

https://youtu.be/1g_bUwtCdxY

ストレートとカットボールしか投げない投手ではあるがカットボールの性能がとても優れていて「カットボールだと分かっていても打者が対応することの出来ない」マリアーノ・リベラ(NY Yankees)が代表的だと思われる。

https://youtu.be/i344g8ip_sI

最近では、同じ投手相手だと2巡目以降は得点率があがるといったことや近年は1.2番に強打者をいれるスタイルが多く上位打線は下位打線であることから初回に点数が入る確率が多いので初回を全力投球できる救援投手を投入し無失点で凌ぎ試合を優位に運んでいくためのオープナー制が話題になったりと色々面白いですね。またゆっくりとノートを更新していく予定です。よろしくお願いします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?