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#3 [Alexandros] Where's My Yoyogi 2021/03/21

初めてバンドを知ったのはWaitressのmvをスペシャで見た時。

衝撃だった。何だこのカッコいい人達はと。

mvを見た次の週にはタワレコに行って、Schwarzeneggerを買って聞きまくって、ライブが見たいとすぐ思った。

たまたま1ヶ月後くらいにライブサーキットイベントでトリを務めることを知り、秒でチケット購入を決断した。

栄スプリングというイベントで、万が一入れないことが無いように、名古屋クアトロに昼から入って色んなバンドを見て、足バキバキになってたけど夜まで首を長くして待っていた。

ようやくトリ。ほぼ最前線にいた自分は死ぬかと思った。

バンドは好きだったけどライブハウスに行ったことは全然なくて、クアトロのキャパも初めてで、初めてづくしの中で当時の[Champagne]のライブの最前線は戦争。まじでやらなきゃやられる状態だった。

だけど、初めてその戦争みたいな経験をした感想は「[Champagne]のライブってこんなに楽しいんだ」だった。
全身でかっこいい音楽を浴びて、それを全身で表現するお客さんがぶつかりあっている(心も物理的にも)のは、本当に頭が空っぽになって幸せな時間だったのを覚えている。

あの衝撃からもう9年近くが経った。

あの日以来[Champagne]が大好きになって、ライブも何度も行って、[Alexandros]になる瞬間にも立ち会うことができたりして、[Alexandros]になっても変わらず毎回毎回が本当に楽しい、幸福に満ちた気持ちになれるライブをしてくれる、めちゃかっこいい最高のバンドだと思ってる。

そんな自分にとって今日2021年3月21日のドロスのWhere's my Yoyogi公演は、いつもとは違う特別なものとなった。

結論から言うと寂しさ、というか虚無感というか、そういう虚しい気持ちを凄く感じてしまった。もちろん悪い意味では無くて、そういう虚しさも含めて良いライブだったと思う。

ここからは、つらつらと今日の感想を書く。
(曲の略称とかは友達と使ってるやつを使います。あと本当に失礼かもしれないのですが、メンバーの敬称は略します。ファンの方申し訳ございません。)

ドロスのライブ自体、なかなか行けてなくて、スリープレスのツアー以来2年振りだったのもあり、めちゃくちゃ楽しみにしてた。

ベストアルバムのライブということで、セトリはアルバムから最近の曲まで満遍なくやってくれた。素晴らしいセトリだったと思う。

BurgerQueenが流れて、1曲目はForFreedomで始まった。1曲目にフォーフリがくるとあのイントロでいつもぶち上がってしまう。

ただ、やはりご時世で、声が出せないのでもどかしい気持ちはあった。それでも久しぶりのライブだし、ぶち上がった。

洋平が歌い始める。

ジャケットの中にTシャツを来てるあの佇まいは川上洋平の真骨頂だと思う。

だけど、何かが足りないと思った。本当に上手く言えないんだけど、いつもよりスマートに演奏してる気がした。

その違和感は2曲目のシズベリまで続いて、3曲目のcityではなんかスイッチが切り替わった気がした。本当に個人的な感覚だけど。

ちなみに、cityはドロスの曲個人的ランキングベスト3に入るので、毎回ライブで聞く度に泣きそうになる。

それ以降アンコールまではいつものかっこいいドロスだった。お客さんが声が出せないもどかしさはメンバーも感じてるように受け取れたけど、相変わらずかっこよくて…良かった曲を挙げたらキリがないので、一つだけ言うならライブでやるドラキュラめちゃくちゃ好き。

アンコール前のparty is overが終わった時の洋平のステージからはけるまで、この日2回目の違和感を感じた。

中央のステージからよろつきながらはけたのだが、そのはけ方が自分として本当にしんどそうな感じだった。

その姿を見た時にいつものカッコいい川上洋平では無い気がした。

なんかこう、人間味を感じた。すごく。

この時点まで、ヒロとかマーくんとかは、mcでサトヤスのことに触れていた。ヒロはmcで話してるときから泣きそうになっていて、こちらも危なかった。

ただ、洋平はそんな感じはなく、飄々としている感じだった。

でもparty is overの後の姿を見ると、やっぱり洋平も寂しいんだろうかとか、そういう姿を僕たちにも見せるんだろうかとか、色んなことを考えてしまった。

いつもかっこよくて圧倒的なロックスターである川上洋平が1人の人間であるように感じた。

そして、アンコールに入った。rooftop、beast、風になって、どれも初めて生で見れて嬉しかった。

アンコール4曲目。ドラムが中央ステージに置かれていた。サトヤスのドラムだった。

サトヤスがゆっくりと客席の間の通路を歩いてドラムの前に座った。

その時僕は息を飲んだ。叩くのかと。叩けるのかと。叩いてくれるのかと。

正直最後の最後にまたあの4人の演奏が見れるとは思ってなかった。サトヤスは身体のこともあるし挨拶だけで終わるのかな僕はと思っていた。

そう思っていたところに、あの4人が揃ったのだ。

曲はuntitled。

なんて人達だと思った。最後の最後でなんつーことしてくれんだと。

そこにいる4人は[Champagne]だと僕は思った。上手く言えないんだけど、[Alexandros]でもあるんだけど、それでも[Champagne]だと、シャンペだ!と僕は思ったのだ。

本当に最高のバンドを好きになったんだな、出会えて良かったと、心から思った。

僕はサトヤスの勇姿を目に焼き付けた。

僕は楽器のことはわからないので、サトヤスの演奏がどうとかわからない。ただあのシスティマティックというか、愚直に叩くドラムが、あのやけに高いシンバルが好きだった。

最後のサトヤスのドラムはこう言っていいのか分からないけど、一所懸命だった。情熱というか、全てをぶつけていたように感じた。

席の角度的に後ろ姿しか見えなかったけど、僕はその後ろ姿を忘れないと思う。

そして、あのサトヤスのいつもの紳士的なお辞儀姿を忘れない。もうここで僕の涙腺は終わっていた。

ライブの最後の曲は新曲だった。untitledの後に新曲をやるところが、何ともらしいなと思った。[Alexandros]から進み続けるという意思を感じた。

あーーーーー、終わってしまったんだなと、帰りの電車に揺られながらすごく思う。

最初は丁寧な文を書こうと思ったけど結局めちゃくちゃになってしまった。

サトヤスさん、[Champagne]そして[Alexandros]として、素敵な時間を下さり本当にありがとうございました。そして、本当にお疲れ様でした。これからのご活躍、陰ながら応援しています。

また、このようなご時世にこんな素敵なライブをしてくれた[Alexandros]が大好きです。もちろんスタッフの方も含めて本当にありがとうございます。何様だっていう話だけど。

これからは打ち上げ配信に向けて待機します。
今夜は寝れるだろうか…


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