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ジュニア 4月11日〜365日の香水

いつでもジュニア
まだまだ私はジュニア、いつもそう思っていたい。
人生の最後の瞬間まで、そう思っていたい。
年齢が若いこと、ある基準において下位であること、それがジュニアのもともとの概念。
私なりにこれを「まだまだスタートしたばかり」「まだ先になにがあるかわからない~期待」という状況だと考えたい。
この春、学校や社会人生活など、新しい「基準」の枠組みに飛び込み、その中でのジュニアとして日々を送っている人も多いと思う。
物理的にもジュニアになれるというのは新入生や新入社員になったとき、新しい住人になったときなど、ある程度限られている。
でも、自由な心は自らをいつでも”ジュニア”にすることができると思う。
人生の幕が下りる間際まで、「まだまだ何があるかわからない期待」を持てているとしたら、素敵だ。

今日はじめたことにする
自信を失ったとき、信頼を失ったとき、「今日始めたことにする」とマインドセットすることを恩師に教えてもらった。
焦りや傷ついたことや、残念な思いや・・・それらは積み重ねてきた歴史を思うと惜しまれる、悔やまれる。
けれど、すべては「今日始めた」と思えば・・・。
今日始めたわりには、知っていることがたくさんある、スタートなのにできることがたくさんある、なぜか伝手やコネがある。
「なんて幸運なんだ」と思えるというロジック。

思えば、今日始めたことにするというのは、執着を捨てるということなのかもしれない。
頑張ってきた私、闘ってきた私。
かつて言われたことがある。
「あなたがやっていることは、ツルハシ一つで、頑強な岩山にたった一人でトンネルを通そうとしているようなものだ」と。
それは批判ではなく、期せずそのような状況になった私への、わかりやすく温かい解釈だった。
トンネルは貫通した。
貫通したのなら、もうどんなに大変な労苦だったとしてもそのことには執着しない、「今日始めた」のにすでにトンネルは通ってる、そう見方を変えることも大事なのかもしれない。
当たり前のように我が物顔で通る人もいるけれど、なんでだか私に丁寧にしてくれて、礼節をもって通る人もいる。
「私は今日始めたばかりなのに」。

Junior/Lacoste/1998
香水というのは、香りだけでなく物語が恩恵だ。物語に名前があるように、香水の物語にも名前がつく。誰かが「Junior」とネーミングしてくれたので、私は書いてきたような大事な「あり方」を思い出し、発見しなおすことができた。
この香りは、ソフトなフゼアでフレッシュさとライトが特徴。
リセットを毎日応援してくれるような心地よさだ。

香り、始まり、呼吸


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