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エメラルドとダイヤモンド 5月26日〜365日の香水

エリザベステイラー、クレオパトラ、エメラルド
5月の誕生石はエメラルド。
5月の始まりにはコティ(coty)のエメロード(emeraude)をあげたので、今日はエリザベステイラーのエメラルドにしたい。
エリザベステイラー、エメラルドで連想されるのは彼女が主演した大作「クレオパトラ」だ。実は未見なのだけれど、写真などで見ると、とにかくその美しさに圧倒される。どんな美しさか、ゴージャスでグラマラスな美しさで、あえていうと、ルッキズム全開な感じ。
鋭い眼光とか、滲み出る感情とかではなく、クレオパトラを自分のものにし得た外見、誤解を恐れずにいえばそういうことになる。
美しさにも多くのバリエーションがあるから、たまたま、エリザベステイラーが、古代エジプトの戦略的な伝説の女王とピンポイントで重なったということだと思う。
映画を観たら、メイクだけでなく、エメラルドの粉末を飲み物に混ぜて愛飲する場面もあるのだろうか。

魔性の石
エメラルドはエジプトのアスワンあたりで古代から採掘されていたらしい。
ダイヤが愛、ルビーが情熱など各々が意味合いを持つ中、エメラルドは不思議な力や魔力とも結びつけられてきた。
古代エジプトそのものの神秘などが重なるのかもしれない。

石の価値
石は磨けば輝いて美しいけれど、そのことに人類が古代から高い価値を見出してきたことが興味深い。
香料と違い、神に捧げることも、医療面で役に立つこともなく、ひたすらその輝きに飾り立てられたいという欲求を満たしてきたのだ。
(クレオパトラがお茶にエメラルドので粉末を混ぜたのは、なんらかの効果を信じたものかもしれないが、香料と違い、根拠が現代において証明されていない)

Diamonds and emeralds/Elizabeth taylor/1993
daimondsそしてemeraldsと複数形になっているので、たくさんの煌めくダイヤモンドとエメラルド、それと同じように数多ある人々の魅力を讃えるものなのだろう。
リッチでスイートなフローラルをバニラとアンバーが支え、光沢感と石の色の深みを感じさせてくれる。
この香水を纏うことで、宝石としてのエメラルドを身につけたような気分を味わえそう。宝石コレクターであるエリザベステイラーが香水を手がけた理由もそういうところにあるのかもしれない。

香り、思い、呼吸。
5月26日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。



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