見出し画像

ジャスミンティー BVLGARI 6月20日〜365日の香水


似合う季節に咲く
ジャスミンの漂う季節。濃厚な香りを放つジャスミン、なぜか初夏が似合う。
花はやはり各々、一番似合う季節に咲くようになっているのだろうか。
この時期は気温が上がっても熱帯、炎暑とは異なる空気感。

ミモザを感じた朝
この香水をいつも、確かなジャスミン系の香水、ジャスミンの香り高い香水と認知してきたけれど、今朝はいつになくミモザを感じた。
厳密にいうとミモザとジャスミンの調和(アコード)。
気温や湿度、自身の体調や感情の影響で香りの感じ方は変わる。
〜先日、ある海外のニッチブランドの発表前の新作を試させていただく機会があったのだけれど、たまたま流れていたBGMがオーナーの好きな曲だったらしく、ボリュームを上げて、というリクエストがされた。
残念だけれど、香りに集中したかった私には、どんなに美しい音楽でも、それは少し、集中を阻害した。
大きな音というのも嗅覚に影響する〜

二人の共演
音の香水図鑑で扱ったことがある今日の香水、ブルガリプールファム(BVLGARI pour femme)の調香師はソフィア・グロスマンとナタリー・ローソン。
師弟関係のような二人の希少な共作だ。
もともと、ソフィア・グロスマンを認識したのは、「いいな」と個人的に好んだ香りがたいてい彼女の作品であったことがきっかけだった。
最近ではそれが、ナタリー・ローソンで起こっていて、調香師の系譜のようなものがあるとすれば、間違いなくこの系譜は好きに入る。
尊敬するアーティストの希少な共作、大事にしたい。

ジャスミンティーというテーマ
ブルガリのお茶シリーズはオパフメにはじまり、このプールファムあたりからより明確な路線になっていった。グリーンティーからジャスミンティー、中国茶のシリーズはかなり豊富だった。
日本的、東洋的な世界がしばらくブランドの香りのモチーフだったようで、面白い。

BVLGARI pour femme/BVLGARI/1994
テーマはジャスミンティーだけれどミモザやヴァイオレットが香り、しっとりとした感じと華やかさを持ち合わせている。
この香水のイメージカラーであるイエローのような明るさと、品の良さを同時に感じる。
香り高いお茶と共に進む会話は洗練されていなければならない、そう言われているようでもある。

香り、思い、呼吸
6月20日がお誕生日の方、記念日の方、おめでとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?