見出し画像

【11月19日更新】「鎌倉殿の13人」と「草燃える」を並べてみた。

2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。きょう11月16日から、最初のメインキャスト発表が始まった。始まったというのは変な話だが、この日から5日続けて脚本を手掛ける三谷幸喜氏自身が登壇し、数人ずつ小出し小出しに発表していくそうだ。まあ、彼の趣味だろうからそこは気にしないが、これから発表する登場人物全員の名が先に発表され、ゾワゾワしてきた。その人物相関図がこれだ。

スクリーンショット 2020-11-19 19.55.05

そしてこれまでに発表になったキャストの顔が入っている。本日の詳報についてはこの記事をお読みいただきたい(もちろん私が書いた)。

で、長年大河ドラマを見て育ち、これまで見た全作品中最もエグい記憶が私の頭に刻まれている「草燃える」(1979年)を引き合いに出さないわけに行かず、思わずこんな対比表を作ってみた。何の役に立つかわからないが、気になる方は参考にしていただきたい(なお、このあとも20日まで発表が続くので、その都度書き加えていく予定)。

画像3

【11月17日追記】

第1次キャスト発表2日目、新たに4人の出演者が発表された。内訳は、

この中で個人的に注目なのは、畠山重忠役の中川大志、ではなく、安達盛長役の野添義弘である。この俳優の細かいことについてはよく知らないが、安達盛長という人物は重要である。なぜなら、この人は我が家のご先祖様とされているからだ。

実際は、どうやらこっちの安達でなく、このキャスティング予定図には記されていない13人の一人、足立遠元が我が家の先祖であることが濃厚なのだが、他人でないことは確かである。先の大河「草燃える」では、表の通り武田鉄矢が演じていた。まだ、金八先生を演じるちょっと前で、「幸福の黄色いハンカチ」に出演した直後の大抜擢となった彼だ。ある意味、金八の原点がここにあり、かつ我が家とゆかりの多い人物なのだ。野添義弘さんという役者の詳細は全く存じないが(いや、どこかで見た記憶はかすかにある)、これから全力で応援する。

あと、気になったのは平宗盛役の小泉孝太郎。彼は2005年の大河「義経」で、平資盛を演じていた。この人物は宗盛の甥である。17年の時を経て、再び演じる平家の武将は、“凡将”と呼ばれがちな悲劇の存在ではあるが、果たしてどのような時代の幕引き役を見せてくれるのか、しっかりと見極めたい。

【11月18日追記】

発表3日目の目玉はやはり、三浦義村役の山本耕史。もはや三谷作品の常連であり、過去の三谷大河2本でも「新選組!」の土方歳三、「真田丸」の石田三成とメインキャストを好演。どこかに入ることは予想していたが、最もしっくりいく位置に収まった印象だ。これまでの役はどれも壮絶な最後を遂げる(三谷大河ではないが「平資盛」での藤原頼長も)が、ようやく畳の上で生涯を終える(鎌倉初期に畳部屋があったかは別として)役にありつけたとも言える(史実通りならドラマ最終盤まで生存しているはず)。

なお、表の通り、「草燃える」で三浦義村を演じたのは藤岡弘だった。彼のほかにも、このドラマのキャストを見渡すと特撮絡みの役者が実に多かったことに気付かされる。きのう発表があった中川大志が演じる畠山重忠をかつて演じたのはモロボシ・ダンことこと森次晃嗣、今後役が発表されるであろう三浦義村の弟・三浦胤義を演じたのはシルバー仮面こと柴俊夫、鎌倉3代将軍・源実朝を演じたのはウルトラマンタロウの東光太郎こと篠田三郎、大江広元は怪奇大作戦など特撮出演歴の多い岸田森。源頼朝を演じた石坂浩二はウルトラQ、ウルトラマンのナレーションだったも御存知の通り。

さて、今後明らかになる「鎌倉殿の13人」のキャストも、ライダー経験者や戦隊シリーズ出身者が入ってくるのか。そういえば山本耕史は劇場版仮面ライダー01で変身したましたなあ。

【11月19日追記】

4日目の発表は主に源氏勢が気になる内容だった。その中で最も気になったのは源頼家。失礼ながら同作で演じる金子大地という俳優についてはほとんど知らなかった。対して、「草燃える」で頼家を演じたのは郷ひろみだった。言わずとしれた新御三家の一角をしめた、稀代のビッグアイドルだ。1979年に郷ひろみが歌っていた曲というと、最もヒットしたのは「マイ・レディー」だった。「地上の恋人」も印象深い。

これ、今で言えば米津玄師とか星野源とかに匹敵する枠と言っていい。

その郷ひろみが演じた源頼家という人物は、一言でいって悲劇の将軍。「鎌倉殿の13人」の主人公・北条義時との距離感はわかりにくいところでもあるが、タイトルにある「13人」は、この若き2代将軍頼家から権力多くの部分を奪い取り、大人の政治を動かそうとした13人の合議制に由来する。つまり、ドラマのキモ中のキモのど真ん中にいたのが頼家なのだ。この、ある意味新鋭の俳優が、悲劇の将軍をどう演じてくれるのか、大いに楽しみである。

【11月20日追記】

最終決定版はこちらをご参照されたく。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?