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ADAKENのほぼ1000文字ジャーナル

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飲み屋のネタ話視点で気になった話題をちょこちょこ書いてます。
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2019年7月の記事一覧

空前の筋肉アニメ「ダンベル何キロ持てる?」がいきなり2019夏アニメ注目度No.1になった理由とは?

この7月から放送が始まった夏アニメは、久々の豊作だ。概ね3〜4話までが放送された7月下旬時点で、自分がリアル視聴を続けている作品は20本前後を維持している。そんな佳作揃いの中にあって、断然イキがいいと言えるのが「ダンベル何キロもてる?」だ。原作は「マンガワン」「裏サンデー」など配信媒体で連載されているものの、それほど知名度があるわけではなかったようだ。しかし、第1話のインパクトがあまりに強かったせいか、深夜アニメウォッチャーの間でまたたく間に注目度No.1作品になってしまった

セカイ系とか萌えアニメとかそれって結局なんだっけ。

深夜アニメという文化が広まり始めてからそろそろ20年ばかり経つのだろうか。 深夜アニメの世界とは、大人、正確に言えば中学生以上の視聴者を対象としたアニメの世界と言い換えることができよう。最近、NHKの朝ドラ「なつぞら」でよく使われるマンガ映画、テレビマンガという呼び方がされていた時代のアニメは、ドラマのセリフにも出てくるように、子供のために作られたものだった。 今では土日の朝がほとんどだが、夕方からゴールデンタイムにかけて放送されたアニメのほとんども、子供を主に意識した作風

劇場版アニメラッシュの今、声優について考えてみる。

新海誠監督の最新アニメ映画「天気の子」が先日公開された。筆者も初日の昼間に無事観賞。前作「君の名は。」の大ヒットが決してフェイクでも偶然の賜物でもないことを改めて認識させるに十分すぎる秀作と言っていいだろう。 それにしても今年、2019年は劇場版アニメのラッシュが続く。2月に「シティーハンター」を見たのがはるか昔に思えてしまうほどだ。どれもじっくり時間をかけて作られた作品であり、程度の差こそあれ納得行くものばかりで幸せこの上ない。 この先も、8月には「この素晴らしい世界に

「いだてん」第26話 稀代のアスリート人見絹枝と、シベリアというアイコン

 大河ドラマ「いだてん」、第26話は昭和初期に彗星のごとく現れた稀代の女性アスリート・人見絹枝のエピソードに放送時間の大半が割かれた。 「人見絹枝」。その名を私がはじめて知ったのは、1980年代に放送された日本テレビの歴史バラエティ番組「知ってるつもり?!」だったか。 岡山で生まれ、当時としては恵まれ“すぎ”た身体能力を見出された人見は、まだ女子がスポーツをすること自体が日本のみならず世界でもはばかられていた当時、日本女性初のオリンピック代表選手としてアムステルダム大会に

「いだてん」第2部が初っ端にぶちまけた昭和改元と田畑政治という男

大河ドラマ「いだてん」、第2部がスタートした。まさに怒涛のスタートとしか言いようのない第25話だった。 第2部の主人公、阿部サダヲ演じる田畑政治は、頭で考える前に口が動いてしまう超スピード男。会話の節々で、一旦「そう」といった直後に「違う!」と言い直すしゃべり方がそれを裏付ける。“いだてん”と呼ばれながら性格は割とひょうひょうとしていた第1部の主人公・金栗四三とは真逆の性格だ。 だが、この田畑という男、よほどのオリンピック通でもその名を知らなかったのではないか?かく言う自