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【マスターデュエル】ついに"奴"がくるぞ……!《烙印融合》に我々はどう立ち向かうか。

きました。《烙印融合》です。
(当確じゃないけど十中八九くるでしょうたぶん)

かつてOCG環境を席巻し、
マスターデュエルからの参戦者にも、登場前からして、「なんかヤバいらしい」とだけ伝わっている、やっぱりヤバいカードです。

マスターデュエル環境も、おそらくこの1枚で変化することが予想されるのですが、
我々には先人(約半年前のOCG)の知恵がある!

ということで、過大評価せず、過小評価せず、
冷静に、このカードが何をするのか、どう対処するのか、環境にどんな変化が起こるのか、一緒に考えてみましょう!


《烙印融合》および関連カードのスペック

《烙印融合》

イラストがよすぎる。

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

(1):自分の手札・デッキ・フィールドから、
融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスター2体を墓地へ送り、
「アルバスの落胤」を融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

1枚でデッキ融合を可能とする強力なカードです。

相手の場にEXモンスターを要求した《影依融合》や《煉獄の虚夢》、強烈な制約が付く《深紅眼融合》などと比べると、
非常に手軽な条件でデッキ融合が可能です。

制約としては、発動前後で融合召喚以外のEXモンスターが封じられます。
よって、搭載できるデッキを選ぶカードです。
なお、この制約は例のごとく《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》で踏み倒すことができます。なんでや……

融合先は《アルバスの落胤》を素材に指定するモンスターのみとなります。


《神炎竜ルベリオン》

よく見ると、素材指定、アルバスくんが「後ろ」に書かれてるんですよねぇ……

融合・効果モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守3000

闇属性モンスター+「アルバスの落胤」

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが融合召喚に成功した場合、手札を1枚捨てて発動できる。
自分のフィールド・墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
「神炎竜ルベリオン」を除くレベル8以下の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを持ち主のデッキに戻し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

このターン、このカードは攻撃できず、自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

融合召喚成功時に、手札1枚をコストに、さらに融合召喚をおこなう効果を持ちます。

融合素材は、フィールド、墓地、除外ゾーンから調達でき、
素材としたモンスターはデッキへ戻します。

また、レベル8以下の融合モンスターのみ融合召喚可能です。
逆に言えば、レベル以外に融合先の縛りはなく
自身が融合モンスターであることを活かし、《捕食植物ドラゴスタペリア》なども融合召喚することができます。

多くの場合、《烙印融合》から呼び出されるため、
墓地には《アルバスの落胤》と、闇属性モンスター1体が落ちており、
これらおよび自身を素材とするモンスターであれば、《烙印融合》1枚(+ハンドコスト1枚)から呼び出すことができます。

カテゴリ外だと、自身が光属性であることを利用し、
自身の素材となった闇属性シャドールモンスターとともに《エルシャドール・ネフィリム》になることができたり、
闇属性モンスターとなら何とでも《捕食植物ドラゴスタペリア》になれたりします。

さらっと書きましたが、闇属性であればなんでも、《烙印融合》素材としてデッキから墓地へ送れる点も特長であり、
【シャドール】では、闇属性シャドールの効果起動、
および《エルシャドール・ネフィリム》を単独で作り出すために《烙印融合》とともに採用されるケースがあります。

また、この用途ではあまり使われませんが、
《アルバスの落胤》の効果で、闇属性モンスターを吸った際の選択肢が増えます。
《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》で事足りますし、連続のハンドコストがつらいので、よほどでないとやらない流れですが……


《氷剣竜ミラジェイド》

氷水と相剣の力を得たアルバスくんのアルティメットフォーム

融合・効果モンスター

星8/闇属性/幻竜族/攻3000/守2500

「アルバスの落胤」+融合・S・X・リンクモンスター

(1):「氷剣竜ミラジェイド」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。

(2):自分・相手ターンに1度、「アルバスの落胤」を融合素材とする融合モンスター1体をEXデッキから墓地へ送って発動できる。
フィールドのモンスター1体を選んで除外する。
次のターン、このカードはこの効果を使用できない。

(3):融合召喚したこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに相手フィールドのモンスターを全て破壊する。

多くの場合、《烙印融合》はここを目指して発動されます。

素材は《アルバスの落胤》とEXモンスターで、
多くの場合、《神炎竜ルベリオン》の効果で、
ルベリオン自身と、その素材として墓地に落ちる《アルバスの落胤》で融合召喚されます。

《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》ルートでは、
リンクモンスターである自身とデッキの《アルバスの落胤》で融合することができ、
低い攻撃力を晒さない点で優秀です。

また、《アルバスの落胤》で、相手のEXモンスターを吸えるようになりました。
《アルバスの落胤》自体の除去範囲も、これで大きく広がっています。

では効果解説ですが、
まず②の効果が強力で、対象を取らないモンスター除外をフリーチェーンで飛ばすことができます。
強烈ですね。

コストとして、EXデッキから《アルバスの落胤》を素材とするモンスターを墓地へ送る必要があり、
かつ往復1ターンに一度しか使えない制約があります。
なお、往復1ターンの制約は、効果に含まれるテキストであるため、
《エフェクト・ヴェーラー》などで効果が止まった際には、次のターンに再度使用することができます

コストになるアルバス融合モンスターの一部は、墓地にいったターンのエンドフェイズに発動する効果をそれぞれ持っており、
除去を撃ちつつ、エンドフェイズにアドを稼ぐところまで一貫しておこなう、というデザインになっています。

また、仮に除去されても、③の効果が発動し、エンドフェイズに《サンダー・ボルト》相当の除去が適用されます。
「フィールドを離れた場合」とあるため、破壊はもちろん、墓地へ送ろうが、除外しようが、この効果は発動し、かなり厄介です。

強力な除去効果を2つ備えるうえに、
遅いとはいえ「質の高い除去をしながらアドを稼ぐ」というインチキムーブが可能なハイスペックモンスターです。

そして最大の問題なのは、これが《烙印融合》1枚とハンドコスト1枚から出力されることです。なんでや。


《烙印竜アルビオン》

既存カードですが、《氷剣竜ミラジェイド》のコスト筆頭候補であるため、あわせて解説します。

融合・効果モンスター

星8/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

「アルバスの落胤」+光属性モンスター

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
自分の手札・フィールド・墓地から、「烙印竜アルビオン」を除く
レベル8以下の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

(2):このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「烙印」魔法・罠カード1枚を選んで手札に加えるか自分フィールドにセットする。

②の効果を目当てに、《氷剣竜ミラジェイド》の弾として採用されます。

「烙印」魔法罠ですが、
2枚目の《烙印融合》はもちろん、
除去されたミラジェイドを復活させる《烙印共鳴》や、
特殊召喚効果を止めるカウンター罠である《烙印断罪》、
主な採用デッキである【デスピア】で有効活用できる《烙印劇場デスピア》《赫の烙印》など、候補は豊富です。

また、一応このカードからも《氷剣竜ミラジェイド》の融合召喚が可能です。
《アルバスの落胤》+光属性でこのカード、
効果でこのカードと墓地の《アルバスの落胤》で《神炎竜ルベリオン》です。
アルビオンは効果により、自身の効果で自身を素材にできないため、
ルベリオンを一度経由する必要があります。

ルベリオンが出れば、ルベリオンの効果の素材として除外ゾーンのアルビオン自身を指定できるので、
場にルベリオンを残したまま《氷剣竜ミラジェイド》へ到達できます。

ルベリオンを残すことにさほど意味はないですが、
光属性をデッキから落としたい場合は、コストも一緒なのでこちらのルートが使えますし、
ルベリオンの効果でアルビオンはEXデッキへ戻るため、弾としての役割も全うできます。


主な運用法

【デスピア】での採用

これらのカード群を最も有効に扱えるのが【デスピア】です。

《デスピアの導化アルベル》によってサーチが可能で、《烙印開幕》もあわせると9枚体制で引きにいくことができます。

また、《神炎竜ルベリオン》の素材としては《悲劇のデスピアン》を擁し、
展開を通しながらアドバンテージを獲得できます。

そして、《氷剣竜ミラジェイド》の弾になった《烙印竜アルビオン》でセットできる「烙印」魔法罠を最も有効に活用できます。

OCGにおいては、このカード登場後、【デスピア】はトップTierクラスのデッキへ躍進し、
《デスピアの導化アルベル》が大幅高騰し、ノーマル収録だった《烙印開幕》まで価格高騰したことは記憶に新しいですね。

マスターデュエルにおいても【デスピア】のシェアはまず間違いなく大幅に上がり
対処法を用意することが求められるでしょう。


《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》による出張採用

恐るべきことに、《烙印融合》登場直後の日本選手権では、
あふれる【デスピア】を蹴散らして優勝したのが《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》出張セット入り【鉄獣戦線】でした。

ただし、このあたりは、ご本人の解説記事から、
【デスピア】が大きく増えたことによるメタゲームの変遷で《原始生命態ニビル》が減り、【鉄獣戦線】に有利な環境になったことや、
《鉄獣戦線 メルクーリエ》《黒衣竜アルビオン》《烙印の剣》によるモンスター効果無効手札誘発のループなど、
このギミックに【鉄獣戦線】ならではの噛み合いがあったことにも大きく起因します。
このシナジーはホント着眼点の勝利というか、ただただ感動ですね……

なので、手放しに出張が強い、というわけではなさそうなのですが、
それでもやはり、このセットはやろうとおもえば出張できちゃう、ということも事実でしょう。

出張性能みたいなところでいくと《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が採用できたデッキなら、
採用を検討できる余地がある、かもしれません。


それぞれの弱点を考える

さて、散々これらの脅威について語り散らかしたところで、
それぞれの対処法を考えていきましょう。

《烙印融合》

デッキ融合カードの常として《灰流うらら》が有効です。
通ると墓地肥やし+さらなる融合が待っており、サブギミックとしての採用でも危険極まりないため、
躊躇なく撃ちましょう。

どのデッキにも入る汎用札で止められる、というのは、大きな足かせのひとつです。

対【デスピア】では、これまで《デスピアの導化アルベル》に《灰流うらら》を撃つケースが多かったと思いますが、
これからは素引き貫通を考慮し《烙印融合》まで引き付けて撃っていくのがよさそうです。


《神炎竜ルベリオン》

効果を止めることで、融合を阻止でき、ハンドコスト1枚分のディスアドバンテージを負わせることができます。

《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》はもちろん、《屋敷わらし》も有効です。

ただし《屋敷わらし》は、素材となった闇属性モンスターが何かしら効果を発動した場合、
チェーンの組み方次第ではルベリオンの効果を止められませんので要注意です。
大体の場合、《悲劇のデスピアン》かシャドールモンスターがお供になるため、あまり信頼性は高くなさそうです。

《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》にも穴はあり、
《赫の烙印》を素引きされていた場合、かなりまずいことになります。

こちらの誘発に《赫の烙印》チェーンで、
《アルバスの落胤》を回収し《神炎竜ルベリオン》と混ぜて《氷剣竜ミラジェイド》へ到達されるうえに、

対象不在で《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》は不発となるだけにとどまらず、

《赫の烙印》で除外ゾーンにいった《アルバスの烙印》と《神炎竜ルベリオン》を素材に、通ったルベリオンの効果融合が適用され、
《捕食植物ドラゴスタペリア》を追加される
という最悪の展開となる可能性があります。

《烙印融合》を素引きできていた場合に、《デスピアの導化アルベル》で《赫の烙印》をサーチしてから《烙印融合》に入られると、
対象を取って無効にする系統の誘発は、このように回避されてしまうため、

《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》を握っている場合は、
《神炎竜ルベリオン》を待つのではなく、《デスピアの導化アルベル》に躊躇なく撃つべきです

さて、対処の別の方向性として、
墓地の状況次第ですが、融合素材を消してしまうアプローチもあり、
ルベリオン自体をバウンスしてしまうのも有効です。
場・墓地・除外で融合することから、ルベリオンを破壊などで除去しても融合が止まらないことは要注意です。

また、バウンスの場合は、何らかの融合体は追加で出てくる可能性があります。
《烙印竜アルビオン》が出てきた場合、ルベリオンのハンドコストが闇属性モンスターなら、
《捕食植物ドラゴスタペリア》などにはつながってしまう可能性は残ります。

こうして書いてみて改めて感じたところですが、
このモンスターめっちゃ厄介ですね!!!!!!


《氷剣竜ミラジェイド》

出てきてしまうと、②の効果がフリーチェーンな関係で、
多少なりばっちり仕事はしていくので、できるだけ出させたくないですが、

出てきてしまった場合には、②の効果を無効効果で止めつつ処理を狙います。
往復1ターンに一度しか撃てないところを逆手に取り、あえて撃たせたうえで返しのターンにじっくり処理するのもいいでしょう。

また、③の効果も抜け穴はあり、
デッキへのバウンス、および裏側除外では、③の効果は発動しません
裏側除外はなかなかハードルが高いですが、バウンスを主戦術にできるデッキでは、この対処法が有効です。

墓地へ送ったタイミングで《墓穴の指名者》を当てるのはもちろん有効です。
注意点として、③の効果は、発動するのは場を離れたそのタイミングであり、
エンドフェイズにはチェーンブロックを組まずに処理のみをおこなうため、
《墓穴の指名者》で効果を止める場合は、墓地へ落ちたそのタイミングを狙う必要があります
③の適用後に、《墓穴の指名者》で除外しても、エンドフェイズの破壊効果は止まりません。

《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を、墓地効果発動処理後に《墓穴の指名者》で除外しても、別のD-HEROが蘇生するのと同じ理屈ですね。

また、③の効果を通してしまった場合の対処法ですが、
③の効果による全体除去は、チェーンブロックを組まない効果で、
それ自体をそのタイミングで止める術はないです。

しかし、③の処理適用後に、クイックエフェクトを発動するタイミングがあるようです
かつ、③の効果は、発動した場合、必ず処理をおこなう必要があるため、
エンドフェイズに展開が可能なデッキタイプの場合は、

まずターン終了宣言
→③の除去適用
→処理後に再度優先権を行使してクイックエフェクトを発動

とすることで、場にモンスターを残した状態でターンを返すことができます

一応OCG事務局へ確認した内容なので、大丈夫だとは思いますが、
マスターデュエルだと、チェーンブロックを組まない処理前後の挙動がちょっと分かりかねるため、
ここは半信半疑で認識しておいてください。
(ここの処理に詳しい方がいれば、ぜひ追加解説をお願いします!!)


《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》での出張

おおむね《D-HERO デストロイフェニックスガイ》のような役割を期待されて出張される想定ですが、
この出張の場合には《D-HERO デストロイフェニックスガイ》セットと明確に異なる点が3つあり、
その観点から、そもそもそんな流行らないんじゃないかと思っています。

ひとつは、「融合魔法の素引きがめちゃくちゃ弱い」ということです。
制約の存在から、融合デッキ以外では手撃ちはできず、引いてしまったものはアナコンダでも撃てないため、
素引きはギミックの崩壊を意味します。

《フュージョン・デステニー》の場合は、展開を終えて素引きしたものを撃つだけでも強力でしたが、
《烙印融合》においては、そういった運用は不可能です。

素引きしたくないので、出張の場合は1枚採用になるかと思いますが、
40枚デッキにおける1枚積みカードの初手率は12.5%ほどあり、
《フュージョン・デステニー》と比べると、扱いづらさが出るギミックです。

もうひとつは《氷剣竜ミラジェイド》の除去の脆弱性です。

スペック上、往復1ターンで1回しか撃てず、かつ回数上限があるため、
《D-HERO デストロイフェニックスガイ》のように、除去がそもそも困難なうえに毎ターン圧をかけられる、ということはありません。

また、除去を撃ちたい回数分、EXにアルバス融合体を要求するのですが、
EXにそこまで余裕があるデッキは限られ、
素材となる《神炎竜ルベリオン》の1回分に留まるケースも多いでしょう。

かつ魔法罠に干渉することができない点も、一部のデッキへの対処法としては点数が下がります。

よって、除去した場合のエンドフェイズの全ブッパはありつつも、
定常での圧のかかり方は、デストロイフェニックスガイほどではない可能性があります。

対象を取らない除外ということで、除去の質は高いのですが、
魔法罠には干渉できないこともあり、出張における性能は、デストロイフェニックスガイにいまひとつ及ばない、と見ています。
まあ出たらそれなりに厄介ですけどね!!!!

そして最後に、素材のバリューの低さです。

《D-HERO ディバインガイ》《D-HERO ダッシュガイ》という素材自体が高いバリューを持っていたことがデスフェニ出張の強みでした。
それは《D-HERO ディバインガイ》の禁止とともに、デスフェニ出張が大きく減ったことからも明白です。

しかし、このセットの場合、《アルバスの落胤》は当然墓地では何もできません
出張の場合は《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》と出すことになるので、素材による追加アドバンテージの獲得は不可能です。

よって、現状、この出張ギミックに、「ミラジェイドを出す」以上の価値を求めることができるのは、
《鉄獣戦線 メルクーリエ》を擁する【鉄獣戦線】のみとなるでしょう。
【烙印鉄獣戦線】は、多少流行るかもしれません。日本選手権制覇のインパクトもありますしね。


《次元障壁》

通常罠

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1):モンスターの種類(儀式・融合・S・X・P)を1つ宣言して発動できる。
このターン中、以下の効果を適用する。

●お互いに宣言した種類のモンスターを特殊召喚できず、
フィールドの宣言した種類のモンスターの効果は無効化される。

リンクモンスター以外への最強リーサルウェポンです。
封殺にもまくりにも使えます。

【デスピア】はバックへの干渉能力が低く(《ガーディアン・キマイラ》くらい)、魔法罠への無効効果を持つモンスターもいないことから、
セットさえできれば、比較的高い信頼度で発動までこぎつけることができます。

さらに、このカードの偉いところは、同時に【勇者GS】を見ることができる点です。
【デスピア】なら融合、【勇者GS】ならシンクロという風に使い分けができ、
先攻を取れた【勇者GS】に対しては、最悪勇者ギミック始動前に撃つこともできるため、信頼度は高そうです。

OCGのBO3ルールでは、サイドデッキの常連だったようですが、
【勇者GS】および【デスピア】のシェア次第では、メインから投入していってもいいでしょう。

余談ですが、先述の日本選手権での【鉄獣戦線】は、
この《次元障壁》が作用しない点がチョイスの理由のひとつだったようです。
リンクデッキ、およびエクストラ非依存のデッキでは腐るカードなので、
【イビルツイン】【ふわんだりぃず】【エルドリッチ】らにとっては、相手のデッキに白紙のカードが1枚増えるようなものです。
むしろ彼らが積極的に活用していくカードになるでしょう。

採用検討においては、シェアの見極めが重要になりそうです。


《群雄割拠》

搭載できるデッキは限られますが、
実は《氷剣竜ミラジェイド》は、相剣の力を得ていることから幻竜族であり、
《神炎竜ルベリオン》と共存できないことから、
《神炎竜ルベリオン》の効果発動時に《群雄割拠》を開くことで、融合効果を止めることができます。

ただしこれも《赫の烙印》のチェーンで回避されてしまうことは留意すべきです。

しかしながら、《氷剣竜ミラジェイド》が立ったあとに、追加で立てられる幻竜の融合体は一般的な【デスピア】では存在しないことから、
《氷剣竜ミラジェイド》棒立ちとなり、脅威度は大きく下がります。

【勇者GS】系に対しても、《騎竜ドラコバック》にさえ気を付ければぶっ刺さるため、
搭載できるデッキは搭載していくと、役に立つかもしれません。
《スキルドレイン》よりは搭載可能デッキの幅が広そうなので、いけそうならぜひ検討してみてください。


おわりに

《烙印融合》およびその関連カードは、実際ウワサに違わぬ強力なカードですが、
強力であるということは、シェアが上がるということでもあり、
つまりメタを張りやすいということでもあります。

シェアの高いものに適切にメタを張れれば、カモにすることもできるはずなので、
「おうぶっ倒してやんよまとめてかかってこい」くらいの意気込みで、やつらの登場を迎えたいものですね!

私はまずやっつけてみて、使う側にも回ってみようと思います。融合好きですしね!


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