ぶんた

伝えられない気持ちを言葉にしてみたら?と校長先生に言われた旧カタツムリです(24)

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最近の記事

揚げ出し豆腐

いつ死んでもいいように生きることは簡単なことじゃない。 ママは行った。 私が産まれる時、なかなかお腹から出て来てくれなくてお医者さんが馬乗りになって引きづり出すくらい難産だった 私は産まれたくなかったのかと思った 正直、生きるのが辛いこともたくさんあるし パッとなくなってしまいたい衝動とか、そういう淡い黒い感情に塗りつぶされることも少なくなかったから ある芸能人が言った 50歳まで生きれればいいかな  私は今年その半分になる。 生きたいのか、これからどうなりたいのか

    • 空っぽのソーセージ

      現在、今、2022年2月24日14:50分現在 私は猛烈にお腹が空いている。 理由は至ってシンプル。ファスティングしているからだ。 ファスティングってなに?っていう人に簡単に説明すると断食である。食を、断つ。 なんでこんなことしているのかというと普通に痩せたい気持ちが食べたい気持ちに勝ったからである。 インスタでフォローしている人のこの断食方法なら痩せます!という文句に乗っかったからである。 実は私にとってファスティングは人生で2回目なのだがその時の気持ちは忘れてしま

      • lost islands

        何もなかった大地を誰かによって征服開拓されたとき、その物は元のそれと同じ物であると言えるのだろうか。 何かに全てを捧げた時に訪れる後悔は元の安寧とは異なる状況に自分が浸されていると感じるからなのだろうか。 何もないまま、何も知らないままで死んでいくことは高貴なことなのか。 それともは恥ずべきことか。 真っ新なそれを侵略した者から逃げたくなるのは知らなかった事を知らされて頭が身体に追いついていないからなのだろうか これは神聖なことか それとも汚れることか 侵略は大義

        • 空結ぶ縁

          私の曽祖父は戦時中パイロット志願者だった。彼は特攻隊になりたかったのだという。 当時には珍しいものでもなかったのかもしれないが、身長制限が障壁となり彼が操縦桿を握ることはなかった。 私がそのことを知ったのは航空業界に飛び込んでみたいと決意した後のことだった。 幼い頃から飛行機に乗っていたわけではない。どちらかというと空港に足を運んだことも少なければ海外旅行に行くタイプの家庭ではなかったが故にどちらかというと遠い世界の話だったのかもしれない。 だが飛行機に憧れた。どうしよ

        揚げ出し豆腐

          心の中のショムニ

          私の心の中には江角マキコさん演じる坪井千夏さんが住んでいる。 ふとエンジンが切れかかるとあの強い口調で叱責されるのだ。 彼女が心に棲みつくのは中学生の頃から。 それまでの私はカタツムリだった。子供の頃から自分の脳内で居心地の良い世界を作り出して閉じこもる性格だった為、案の定周りに溶け込めずいつも一人だった。 人は好きだ。大好きだ。でも人に混ざる方法がわからない。いつもいつも向日葵のように親戚からも友人からも家族からも愛される姉がとてもとても眩しかった。 このままじゃい

          心の中のショムニ