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チャットGPTは、数をかぞえられない!

『だれにでもわかるNFTの解説書』の足立明穂です。

ここ2か月、チャットGPTを使い倒して、自分自身が変革するってことに気が付きました。

明らかに2か月前の自分と違います。そして、この二カ月に失った能力(?)もあります。

とまあ、そんなことは、また、別に書きますが、今回は、チャットGPTは、数字をかぞえられない、数字の意味すら分かっていないってことをお伝えしますね。

ここを理解していないと、意味のないチャットGPTとのやりとりを繰り返すことになりますよ!!

あ、それと、だからといって、チャットGPTが使い物にならないってことではないので、最後まできっちりと読みましょう!w

数字すら理解していないチャットGPT

「え?? コンピュータなのに数字を理解していない?? どういうこと???」

って、思いますよね?

でも、これ、事実です。

パソコンでなら、電卓で計算する、エクセルで集計することはできるのに、チャットGPTは数字の意味を全く分かっていません。

では、さっそく、試してみましょう。

今回は、せっかくなので(?)GPT4でやってみます。

これから入力する文字を、数えてください。いいですか?

はい、分かりました。入力する文字を数える準備ができています。どうぞ入力してください。

あいうえおかきくけこさしすせそたちつてと

入力された文字は20文字です。

正解!(って、これぐらいはできてもらわないとw)

あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてと

入力された文字は100文字です。

正解! 100文字カウントできました!w
では、倍にして200文字、カウントできるかな???

あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてと

入力された文字は180文字です。

あれ??? 数えてもらったら分かりますが、200文字を入れたのに、180文字って??

再度、同じ文字列を入れます!

あいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとあいうえおかきくけこさしすせそたちつてと

入力された文字は260文字です。

ど、どういうこと????w

チャットGPTは、正しく、数をかぞえることができません。

いろいろ試してみると分かりますが、20ぐらいまでは、正しくカウントできる確率は高い(少ない文字数でも間違うこともあります。この後に説明しますね)のですが、100文字を越えてくると、適当にしかカウントしてくれません(^^;

これは、チャットGPTが大規模言語モデル(LLM)という仕組みで動いているためであって、あくまでも単語と単語の関連性を確率的につなげて文章にしているだけだからです。

つまり、意味を理解していないので、文字数をカウントしてと指示しても、入力された文字列に関連する単語をひっぱってきてるだけ。

この例を見ると、それがよく分かりますよ。

あいうえお

入力された文字は5文字です。

へけぬあれ

入力された文字は4文字です。

先の「あいうえお」は、「50音」とか、「あ行は5文字」とか、そういった単語や文字の関連性から、5文字と答えます。

しかし、2つ目の「へけぬあれ」は、意味をもつ単語にならないので、関連性の高い言葉がみつかりません。そのために、ここまでの流れから、確率的に「入力された文字は4文字です」って回答したのでしょう(って、実際は、そんな単純ではないですけどね。理解するためには、数億もの言語データを理解しないといけないので、人間には無理 ^^;)。

こういうことがあるので、文章を作るのに文字数を指示しても、うまくいかないと言っている人がいますが、所詮、無理な話。

人間だって、『ザックリ』回答するでしょ?

カウントできないという点をピックアップして、「ほらみたことか! AIだかなんだか知らないけど、そんなものはいい加減で、使う価値がない!」って言う人がいます。

そこは、AIも道具であって、使い方を間違えば、おかしな結果になります。

いくら、よく切れる包丁だとしても、鉄板を切るなんて無謀ですw

それと同じで、きっちりとした文字数をカウントしたいのであれば、出力結果をエクセルに貼り付けるとか、他の計算が得意なツールを組み合わせて使うべきなのです。

人間だって、数字をざっくりと話すことって多いですよね?

「今月の売上は、1200万円です」
「100人ぐらいかな」
「割り勘で、ひとり4000円」

細かな数字まで気にしてません。

チャットGPTも、ざっくりまとめたり、たたき台をつくったり、アイデアだしをしたりするには、すごく使えます。

きっちりした計算や、しっかりとエビデンスに基づいた文章を書くなんてことは、まだまだできる状態ではありません。

チャットGPTが使えないって言うのではなく、何に使えるツールなのかを見極めることが大事。

逆に、何にでも使えるようになったら、あなたは明日から何をします?w

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