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FTXが破産したって仮想通貨界隈が騒いでるけど、どういうことなのか調べてみた。3文字略語が多すぎて、混乱する問題を整理してみたよw
数日で仮想通貨全体の値崩れしまくりになったFTXの破産。
ニュースとか読むと、FTX、FTT、CZ、SBFなどアルファベットの略語多すぎて、会社の名前なのか、人の名前なのか、仮想通貨のことなのか、ごちゃごちゃになってきます(笑)。
私も混乱してきたので、整理してみました。分かりやすく解説したつもりなので、ぜひ、ご一読ください。
はてさて、いったい、何が起きたのか?
CZとSBF。登場人物やら関連する企業の整理から・・・
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最初に登場人物と、それに関連する企業について整理しておきましょう。
CZは、バイナンスのCEO
チャンポン・ジャオ(趙 長鵬)は、中国系カナダ人です。略して「CZ」。Twitterでも、その名前で登録しています。
Twitterのアカウントでも分かるように、世界でも最大の規模と言われる仮想通貨交換所Binanse(バイナンス)のCEOです。
バイナンスの大成功で、CZは、雑誌『Forbes』の表紙を飾るぐらいの世界有数の億万長者(Forbesに掲載された当時の資産は、11億ドルとも20億ドルとも言われています)。
SBFは、仮想通貨取引所FTXの創業者
もう一人の重要な人物(というか、この人が大騒ぎの元 ^^;)が、サミュエル・バンクマン-フリード。略して「SBF」。韓国のアイドルグループのような略称なので、ややこしい(笑)。アフロヘア―なので、「アフロ」とか呼んでる人達もいます。
このSBFのアフロ兄ちゃんも、めちゃくちゃ大成功していて、そもそも、投資では天才的手腕を発揮している有名人。MIT(マサチューセッツ工科大学)を卒業して、頭はいいし、まだ30歳で若いし、投資で大活躍し、さらに仮想通貨交換所FTXを立ち上げたから、あれよあれよとビジネスは大きくなり、バイナンスの次ぐらいの規模になったのです。
そして、慈善事業への寄付といったことも行っていて、性格もいいんじゃん!ってことで、みなが信頼を置いていた人物。
FTXは、SBFが創設したのですが、バイナンスも出資しています。そして、このFTXは、日本にも法人があり、FTX JPとして活動しています(現在は、関東財務局による行政処分で取引等を停止中)。
FTX Earnは、11月11日(日本時間)にはすでにサービスを停止しており、お客様の残高には適切に反映され、また分別管理の対象となっております。ご案内が遅くなったことをお詫び申し上げます。
— FTX Japan (@FTX_JP) November 18, 2022
SBFは、さらに、仮想通貨関連のプロジェクトに投資する会社Alameda Reserch(アラメダ・リサーチ)も所有しています。
と、ここまでが、登場してくる人物とか会社です。これらを頭の中に入れておいてくださいね。
FTXがFTTを発行する!
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ここからが、仮想通貨ならではの話。
取引所であるFTXが、自社の仮想通貨FTXトークン(略してFTT)を発行しました。
んで、未上場(まだ、取引所などで扱われていない状態。株式で言えば、未公開株ですね)のときに、出資してくれてるバイナンスとか、関連会社であるアラメダにも、FTTを渡してた(というか、買ってる)。
FTXが取引所としては、めちゃくちゃ大きくなっているし、これが上場すれば、そりゃ、大きな金額になるのは、目に見えています。
それが、この結果。
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200倍近く上昇しています!!
意見の合わないCZとSBF
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CZとSBFの関係が、ちょと微妙になってきたのが、政府の仮想通貨に関する法規制の考え方。
基本的には、仮想通貨って中央集権ではない考え方がベースにあります。そこは、その通りなんだけど、一方でマネーロンダリングや犯罪でのお金のやり取りにも便利になってしまいます。
この問題に関しては、CZとSBFでは、意見が違っていて、SBFは当局の規制はすべきだと主張してました。この辺の食い違いが明らかになってくることで、FTTはちょいと人気を下げます。
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仮想通貨メディアCoinDeskのスクープ!!
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さて、ここからが、急展開の話。
仮想通貨メディアとして世界的にも有名なCoinDeskがSBFのもう一つの会社アラメダの資産状況がおかしいのでは?というリーク記事を出しました。
日本語記事は下記をご参考。
投資会社であるアラメダ・リサーチの「お金」は、ほとんどがグループ会社のFTXが発行する仮想通貨FTTがベースになっていて、さらに、そのFTTを担保に投資するお金をFTXから引っ張ってきてるのでは?ってことです。
となると、ある意味、自分たちのところで仮想通貨をどんどん発行して、投資金を生み出しているので、何が根拠になってるのか分からなくなってきてるのですよね。
さらに、FTXが融資している「お金」は、顧客から預かった「お金」を流用してるのではないか?という話になってきました。
ただ、この手のリーク記事は、仮想通貨界隈ではいろいろあるのですが、とはいえFTXが世界で大きな規模になってるから、ザワザワします。
バイナンスが保有しているFTTを全て売却する!?
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ここで、タイミングが悪いというか、敢えてしたのかは不明なのですが、バイナンスが「保有しているFTTを全て売却する」って発表したのです。
段階的に戦略的に売却するためであって、ゴタゴタとは関係ないって言ったけど、そんなのは後の祭り。
バイナンスがFTTを売るって言ってるぞ! マジでFTXがヤバくね?
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そりゃ、多くの人が、不安になって、FTXに預けている「お金」を引き出そうとします。
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すさまじい下落ですよね。
FTTの価値が1日とかで100分の1とかになってくると、これは、さすがにインパクトが大きい。しかも、投資会社アラメダリサーチが関わってるから、その先に投資したプロジェクトも沢山あるし、もちろん、FTXやらアラメダに投資している企業も、えらいこっちゃになります。
バイナンス、FTXを買収するぞ!
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さすがにバイナンスも、まずい!って思ったのが、FTXを買収する提案をします。世界トップを走っている巨大取引所のバイナンスが助けるんだから、安心する・・・・かと思いきや・・・
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まったく、下落が止まりません。もちろん、取付騒ぎも治まらず、顧客に支払う「お金」は桁違いに膨らんで、100億ドル以上(約1兆4千億円)以上になっていきます。
さすがのバイナンスも、そんな負債を抱えてまで買収するにはリスクが大きすぎるので、買収提案を撤回。
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FTX、チャプター11で、事実上の倒産
はい。もう、にっちもさっちも行かず、ついに破産になってしまいました。
ただ、この根本的な原因は、とにもかくにも、FTXが顧客から預かった「お金」と、事業資産とを一つのサイフに入れていたことですよね。
日本では、資金決済法の改正によって、顧客資産の保全ということが義務となっているので、1つのサイフに入れることは許されていません。
しかし、世界に目を転じてみると、その辺の法規制が曖昧になっていることが多く、預かり金と事業資金がごちゃごちゃになってることが多いのです。
で、今回のFTX、被害規模が半端ない。
裁判所への資料によると抱える債権者は10万人以上おり、資
産と負債はともに100億ドル(約1兆4000億円)から500億ドルの範囲内と記した。関係者によると、FTXは顧客から160億ドルの預かり資産があった。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN11E1H0R11C22A1000000/
この負債の規模がどれぐらいかというと・・・・
2014年2月 マウントゴックス事件
被害総額470億円(当時のレート算)
2018年1月のコインチェック事件
580億円(当時のレート)
2001年12月のエンロン事件
被害額は310億ドルから400億ドル
2008年9月のリーマンショック
負債総額は約6000億ドル
ということからすると、仮想通貨業界では、とんでもない規模であり、さらに、経済界で考えると、エンロン事件ぐらいの話ではないか?とも言えます。
もっとも、エンロンとは違って、仮想通貨関連に影響が大きいのであって、その他の会社には大きな影響は出ないのではないかという意見もあって、まだまだ落ち着かないですね。
日本のFTX Japanの顧客のお金は戻ってくるのか?
さて、関東財務局から行政処分になって、取引を停止している日本のFTX JPですが、ここのユーザさんの資産は守られているのでしょうか?
もちろん、法律に基づいて運営されているので、顧客資産の保全対策はされていて、返金は可能でしょう。
ただ、問題が・・・・・
親会社であるアメリカのFTXが事実上の倒産をしているので、とにかく負債を返していくことを最優先で動きます。
当たり前ですが、アメリカ側からすれば、日本のFTXに資産があるのなら、それも手に入れたいはず。
しかし、日本の法律では、顧客のお金は返金するために保全しているのだから、そこは手を付けてはいけない。
極端な話、日本とアメリカの法律の違いがあるので、これをどのように解釈し、どう決着をつけるのか、アメリカのFTXと日本のFTX JPだけにとどまらず、日米の政府までもが動くような話になりかねないのです。
いやはや、いろいろありますねぇ・・・・
P.S.
アメリカのFTXですが、1ドルで売りに出てるという話があります。もれなく負債額数兆円が付いてきますけどねwww
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