見出し画像

チャットGPT、「どう使っていいかわからない」と言われる理由は、語用論か?

 OpenAIのサム・アルトマンが解任され、従業員が取締役連中に猛反発して「引き戻せ」だの、マイクロソフトが「サム・アルトマンはうちにくるよ!」って発言するだの、界隈では、もうワイワイ騒いで、本当の情報も推測の情報も噂も入り込んで、「生成AIでフェイクが増える」とかいう以上に、人間のフェイク創造性の方がはるかに上だよなぁって思っている足立明穂ですw

今回は、そんな話ではなく、ChatGPTを使っている人たちで、「どう使っていいかわからない」、「なんか使いにくい」、「質問や指示がよくわからない」という声を聴きくのですが、それがなぜなのかって話です。

先に結論を書くと、「語用論」の話じゃないか??って思ったのですが、そもそも「語用論」ってなんのことかよくわからないし、そこを調べてみると、生成AIが越えられない壁の一つではないかというなかなか深い問題にに思えてきました。最後まで読んでみてくださいね。
(って、相変わらず、ChatGPTとの対話が多い記事だけどw)

「語用論」って何?

御用ではありません。「語用論」です。誤用でもないですよ!w

下記の東大教授 広瀬友紀先生と、茂木健一郎氏との話を聞いて、なるほど!って思ったところです。

このサムネイルにも表示されているように

【問題】
著者の説明で「いいな」と思った点はありましたか?
【回答】
ありました。

小学生の回答として、この手の内容がSNSなどで踊っています。

しかし、これは、出題者の意図としては、『いいなと思った点を答えてね』であって、Yes/Noの問題ではありません。

大人の世界では、相手の意図を汲む、忖度するといったことが重要視され、表面的な意味だけで受け取ってはならないところがあります。

「検討させていただきます」 ← 『ごめん。無理。』
「なかなかユニークなご提案ですねぇ」 ← 『突飛すぎて、受け入れられないよ・・・』
「元気なお子さんですねぇ」 ← 『うるさいんだよ!』

あ、京都を揶揄してるわけではありません(^^;

ちなみに、私自身、京都の山奥(京都市内ではなく、隣が兵庫県w)出身なので、まあ、いろいろありますわw

話を戻して、語用論では、言葉の表面的な意味ではなく、そこに込められた意図をどのように読み解くのかということの難しさや、そこでの直接的な感情のぶつかり合いを避けようとするといったことがあるのを研究しています。

ただ、先の子供の「ありました」という回答は、理論的には間違った回答ではありません。

「ありましたか?」という問いなので、「ありました」で何も間違いはありません。

実は、先の動画の広瀬先生も、子供のころは、「ありました」と回答する子供だったそうで、大人になっても、なかなか抜け出てないそうです(笑)。

言葉を論理的にとらえるチャットGPT

分かってきたかと思いますが、ChatGPTは、言葉の意味など何もわかっていないので、表面的な解析しかできません。

つまり、論理的に考えて、質問に答えている小学生のような回答になってしまうのです。

そんなところをChatGPT本人(?)とやりとりしてみました。

語用論って知ってますか?

語用論(Pragmatics)は言語学の一分野で、言葉が実際のコミュニケーションの文脈でどのように使われるかを研究します。この分野は、単に言葉の意味や文法的構造を分析するのではなく、言語が具体的な状況や話者の意図、受け手の解釈とどう関連しているかを探求します。

語用論の主なトピックには以下のようなものがあります:

1. **文脈の役割**: 言葉の意味はその使用される文脈によって変わることがあります。例えば、同じ言葉やフレーズでも、異なる状況や話者によって異なる意味を持つことがあります。

2. **発話行為理論**: 言葉は行動として機能することがあり、発話自体が行為(例:約束、謝罪、命令など)を構成します。

3. **暗示と推量**: 話者が直接には言わないが暗黙のうちに伝える意味や、受け手が推論を通じて理解する意味。

4. **礼儀理論**: 社会的な相互作用における言葉の使用、特に礼儀や非難、丁寧さなどの側面。

5. **メタ語用論**: 言葉を使って他の言葉について話す方法、例えば皮肉や双方向性の言語使用。

語用論は言語学の中でも特にコミュニケーションの実践的な側面に焦点を当てた分野であり、言語の理解と使用において重要な役割を果たしています。

これは、日本語特有なのでしょうか? それとも他の国でもあるのでしょうか?

語用論は日本語に特有のものではありません。実際には、全ての言語に共通する、言語学の一般的な分野です。各言語が異なる文化的、社会的文脈を持つため、語用論の研究は言語ごとに異なる特徴や使用法を明らかにすることができます。

例えば、日本語の語用論は、敬語の使用、文脈に依存する意味の変化、間接的な表現方法など、日本語特有の側面に焦点を当てることがあります。他方、英語の語用論は、異なる社会的状況での言葉の使い分けや、文化的背景に基づく暗示の理解など、英語独自の特徴を研究することがあります。

言語間で共通する語用論的原則もありますが、その適用の仕方は言語や文化によって異なるため、多様な言語を研究することで、より豊かで包括的な語用論の理解が得られます。

では、日本語、英語、中国語、韓国語での、事例を教えてください。

日本語、英語、中国語、韓国語における語用論の事例を挙げてみましょう。これらの例はそれぞれの言語特有の語用論的特徴を示しています。

### 日本語の語用論
- **敬語の使用**: 日本語では話し相手の社会的地位や関係性に応じて、異なる敬語を使用することが一般的です。例えば、上司に対しては尊敬語や謙譲語を使うことで敬意を表します。
- **暗黙のコミュニケーション**: 日本語では、直接的な発言よりも間接的な表現が好まれることが多く、言葉の背後にある意味を読み取ることが重要です。

### 英語の語用論
- **間接的な要求**: 英語では、直接的な命令よりも間接的な表現を用いることが多いです。例えば、「Could you...?」や「Would you mind...?」といった表現は、柔らかく要求を伝えるために使われます。
- **アイロニーと皮肉**: 英語では、言葉と実際の意味の間にギャップを持たせることで、皮肉やユーモアを表現することが一般的です。

### 中国語の語用論
- **面子(面子文化)**: 中国語では、他人の「面子」(尊厳や社会的地位)を保つために言葉を選ぶことが重要です。これは、否定的な発言を避けたり、間接的な表現を用いることを含みます。
- **語調の重要性**: 中国語は声調言語であり、同じ発音の単語でも声調によって意味が異なります。これは、言葉の意味を正確に伝えるために重要な役割を果たします。

### 韓国語の語用論
- **敬語と謙譲語**: 韓国語でも日本語同様、敬語と謙譲語の使用が非常に重要です。話し相手の年齢や地位に応じて言葉を変えることが一般的です。
- **間接的な断り方**: 韓国語では、直接的な否定や拒絶を避ける文化があり、柔らかく断る表現が好まれます。

これらの例は、異なる言語間での語用論の違いを示しており、各言語の文化的背景や社会的規範が言語使用にどのように影響しているかを理解するのに役立ちます。

具体的な文言で事例をしめしてくれませんか

もちろんです。各言語における具体的な語用論の事例を示しましょう。

### 日本語
- **敬語の使用例**
- 普通形: 「私はコーヒーを飲む。」
- 尊敬語: 「先生はコーヒーをお飲みになる。」
- 謙譲語: 「私はコーヒーをいただく。」
- **間接的表現**
- 直接的: 「窓を閉めてください。」
- 間接的: 「窓が開いていますね。」

### 英語
- **間接的な要求**
- 直接的: 「Give me that book.」(その本を渡して。)
- 間接的: 「Could you pass me that book?」(その本を渡してもらえますか?)
- **アイロニーと皮肉**
- 文言: 「Great weather we're having!」(すばらしい天気だね!)
- 晴れた日に使うと文字通り。
- 雨の日に使うと皮肉。

### 中国語
- **面子を保つ表現**
- 直接的: 「你错了。」(あなたは間違っている。)
- 面子を保つ: 「这个问题很复杂,我们再讨论一下吧。」(この問題は複雑だから、もう少し話し合いましょう。)
- **声調の例**
- 「妈」(第一声): 母
- 「马」(第四声): 馬

### 韓国語
- **敬語と謙譲語**
- 普通形: 「커피를 마셔요.」(コーヒーを飲む。)
- 敬語: 「커피를 드세요.」(コーヒーを飲んでください。)
- **間接的な断り方**
- 直接的: 「안 할 거예요.」(やらないです。)
- 間接的: 「조금 어려울 것 같아요.」(少し難しいかもしれません。)

これらの例は、同じ状況においても、言語や文化に応じて異なる表現が使われることを示しています。特に、敬語や間接的な表現は、文化的な背景や社会的な礼儀に深く根ざしています。

なんか、最初の「私はコーヒーを飲む。」の事例は、微妙な気がしますがw

まあ、でも、他国も含めて、いろいろと「裏読み」するというのは必要ということであり、それがコミュニケーションの重要なことですよね。

最初の小学生の回答は、どこが語用論として考えるテーマになるのか?

では、最初の小学生の回答に立ち戻って、きいてみましょう。

小学生が、「この作品で感動した点はありましたか?」という問いに、「ありました」と回答したことが取り上げられている事例があるようですが、これは、どこが語用論の対象になるのでしょうか?

「この作品で感動した点はありましたか?」という質問に対して小学生が「ありました」と答えた事例は、語用論の観点から見ると、いくつかの面白い側面を持っています。

1. **期待される回答の詳細さ**: この質問は、単に「はい」または「いいえ」という答えを求めるものではありません。通常、このような質問は、具体的な感動のポイントや、その理由についての詳細な説明を期待しています。したがって、「ありました」という回答は、質問の意図に完全に応えているとは言えないかもしれません。

2. **コミュニケーションの文脈**: 質問の文脈(例えば、クラスでのディスカッション、作文課題など)によっても、回答の適切さが異なります。学校の授業の文脈では、より詳細な説明が期待されることが多いです。

3. **言語の省略と含意**: 「ありました」という回答は、言語的には省略されており、話者が感じた感動の具体的内容を含んでいません。このような省略は、聞き手が追加の情報を求める可能性を示唆しています。

4. **社会的・年齢的な要因**: 小学生の回答であるため、彼らの言語能力や表現力の発達段階も考慮する必要があります。子どもたちは大人と同じように複雑な感情を言葉にする能力を持っていない場合があります。

この事例は、語用論がどのように言語使用の文脈や期待、含意、そして話者の能力と関連しているかを示しています。話者の回答は、単に文字通りの意味だけでなく、その文脈やコミュニケーションの目的と照らし合わせて解釈されるべきです。

なかなか的確な分析です。では、これを小学生が、出題者の意図を理解して回答できるようにするにはどうすればいいのでしょうか?

このような小学生に、出題者の意図を理解するように指導するには、どうすればいいでしょうか?

小学生に出題者の意図を理解してもらい、質問に対してより充実した回答をするよう指導するには、以下のような方法が効果的です。

1. **質問の解釈を教える**: 質問が何を求めているのかを明確に理解するための指導が重要です。例えば、「この作品で感動した点はありましたか?」という質問の場合、単に「はい」と答えるのではなく、どの部分が感動的だったか、その理由は何かを考えるように促します。

2. **具体例を使う**: 具体的な例を示すことで、子供たちが質問の意図をより深く理解できるようにします。例えば、短いストーリーや映画の一部を使って、「このシーンではどのように感じましたか?なぜですか?」といった具体的な質問を行うことができます。

3. **模範回答を提供する**: 適切な回答の例を提供することで、子供たちがどのようにして質問に答えるべきかのモデルを持つことができます。模範回答を一緒に分析し、なぜその回答が良いのかを説明します。

4. **思考プロセスを促す**: 子供たちに質問に答える前に、自分の考えを整理する時間を与えます。これには、自分の感情や考えを紙に書き出すことが含まれる場合があります。

5. **フィードバックと練習**: 子供たちが回答した後に具体的で建設的なフィードバックを提供し、練習の機会を多く設けます。間違いを恐れずに自分の考えを表現することを奨励します。

6. **言語表現力を強化する**: 物語の読み聞かせやクリエイティブな書き物の活動を通じて、子供たちの言語表現力を強化します。これにより、彼らが自分の考えや感情を言葉にする能力を高めることができます。

7. **思いやりのあるコミュニケーションを教える**: 質問の意図を理解することは、相手の視点を理解することと密接に関連しています。子供たちに相手の立場や感情を考える重要性を教えることも有効です。

これらの方法を通じて、子供たちは質問の意図をより深く理解し、それに応じた回答をするスキルを身につけることができます。

この回答、よくよく見ると、ChatGPTのプロンプトを作るときの考え方と似てませんか?

具体的に、どう答えてほしいのかも想定して、言葉にするのは、ほんとプロンプトエンジニアリングの基本です。

で、表面的なところだけでは、回答として間違ってはいません。その辺を突っ込んでみますw

しかし、一方で、ロジカルに考えると、間違っている回答をしているとも思えません。いかがですか?

おっしゃる通り、ロジカルな観点から見れば、子供が「この作品で感動した点はありましたか?」という質問に対して「ありました」と回答するのは、間違っているとは言えません。実際には、この回答は質問の直接的な意図に対しては正確であり、質問に対する直接的な答えとしては適切です。

語用論的な観点から見た場合、この質問は通常、より詳細な回答を期待していると解釈されます。しかし、ロジックを基準にすると、質問が単純な「はい」または「いいえ」で答えられるものであれば、「ありました」という回答は完全に妥当です。

特に小学生の場合、彼らの言語的理解や表現力の発達段階を考慮する必要があります。子供たちが質問の意図を完全に理解し、それに応じて詳細な回答をすることは、必ずしも容易ではないかもしれません。

このような状況では、質問をする側が質問の意図をより明確にし、必要に応じて子供たちに詳細な回答を促すための追加のガイダンスを提供することが重要です。また、子供たちが自分の考えや感情を表現する方法を学ぶためのサポートを提供することも大切です。

では、出題者である大人は、どんな質問文にすべきでしたか?

出題者である大人が、小学生に対してより明確な回答を引き出すために質問を工夫する場合、以下のような点を考慮すると良いでしょう。

1. **具体性を持たせる**: 質問をより具体的にし、回答に求められる内容を明確にします。例えば、「この作品で感動した点はありましたか?」ではなく、「この作品のどの部分が一番感動的でしたか?その部分がどうして感動的だったか教えてください」といった形にすると、具体的な答えが得やすくなります。

2. **ガイド付きの質問を使う**: 子供たちが答えやすいように、選択肢を提供するか、ガイド付きの質問を使用します。例えば、「この物語の登場人物の中で、誰が一番感動を与えましたか?その理由は何ですか?」のように質問すると、子供たちは特定のキャラクターやシーンに焦点を当てて考えることができます。

3. **開かれた質問を使う**: 子供たちが自分の考えを自由に表現できるように、開かれた質問を使います。例えば、「この作品を読んで、あなたはどのように感じましたか?どの部分が特に印象的でしたか?」のように尋ねると、子供たちは自分の感情や考えをより自由に表現できます。

4. **親しみやすい言葉を選ぶ**: 子供たちが理解しやすい言葉を使い、質問を簡潔に保ちます。複雑すぎる言葉や専門的な表現は避け、子供たちの年齢や理解度に合わせた言葉選びをします。

5. **フィードバックを促す質問を含める**: 「どうしてその部分が好きだったのか、もっと教えてくれますか?」のように、子供たちの答えに対してフィードバックを求める質問を含めることで、より深い考察を促します。

これらのアプローチを用いることで、子供たちは質問の意図をより容易に理解し、より詳細かつ反映的な回答を提供することができます。

少し意地悪な質問をしてみましょうw

しかし、それらの質問だと、「感動している点を見つけ出さないといけない」ということが前提になってませんか?

確かに、ご指摘の通りです。上記の質問例では、「作品に感動した点がある」という前提が含まれています。この前提は、子供が実際には作品に感動していない場合、不適切なプレッシャーを与える可能性があります。

出題者がより中立的な質問をするためには、以下のようなアプローチを取ることが考えられます:

1. **前提を取り除く**: 「この作品についてどう思いましたか?」といった形式の質問は、子供に感動した点があるかどうかを前提とせず、彼らの全体的な感想を尋ねることができます。

2. **ポジティブとネガティブの両方を含める**: 例えば、「この作品で好きだった点とそうでなかった点を教えてください」と尋ねることで、子供たちは感動した部分だけでなく、そうでなかった部分についても話す機会を持つことができます。

3. **開かれた質問を使用する**: 「この作品を読んで、あなたは何を感じましたか?」のように尋ねることで、子供たちは自分の感情を自由に表現できます。

このようなアプローチによって、子供たちは作品に対して感じたことを、前提にとらわれずに表現することができます。また、この方法は子供たちに自分の感情や考えを自由に探求する機会を提供し、よりオープンで包括的な議論を促進します。

うーん・・・  「この作品についてどう思いましたか?」とか「この作品を読んで、あなたは何を感じましたか?」といった質問は、かなり抽象的な質問であり、小学生に回答させるには難しいと思いますが、いかがでしょうか?

おっしゃる通り、質問が抽象的すぎると、特に小学生にとっては回答が困難になる可能性があります。小学生に適した質問をするためには、以下のような方法が有効です。

1. **質問を具体化する**: 抽象的な質問をより具体的なものに変えることで、子供たちが回答しやすくなります。例えば、「この作品のどのキャラクターが一番好きでしたか?なぜですか?」や「この物語のどの部分が一番面白かったですか?どうしてその部分が面白いと感じましたか?」のように尋ねると、子供たちは具体的なシーンやキャラクターに基づいて回答しやすくなります。

2. **選択肢を提供する**: 複数の選択肢を提供することで、子供たちが考えを整理しやすくなります。例えば、「この物語は楽しかったですか、それとも悲しかったですか?どの部分がそう感じさせましたか?」のようにすると、子供たちは特定の感情に基づいて答えやすくなります。

3. **思考プロセスを促す**: 質問に答える前に、子供たちに自分の感情や考えを紙に書き出すように促すことで、彼らが自分の考えを整理しやすくなります。

4. **具体的な例を用いる**: 物語の特定の部分やキャラクターに関する質問をすることで、子供たちが具体的な内容に基づいて回答しやすくなります。

子供たちに適した質問をすることは、彼らが自分の考えや感情を表現する能力を育てるのに役立ちます。また、子供たちの年齢や発達段階に合わせた質問をすることで、彼らがより自信を持って自分の意見を表現できるようになります。

今回の回答、かなり深い回答です。

多くの教職員が悩んでいるところだと思うのですが、子供たちに何を教えればいいのか、どんなスキルを身に付けることが、これからの社会で役立つのかといったことのヒントになると思います。

語用論と文化人類学

言葉をどのように使うのか、その裏にある意図を理解するには、生活文化や伝統などが関係しています。

なんとなく文化人類学と似ているように思うので、その辺をきいてみましょう。

語用論の話に戻りますが、国による、いや、言語による違いがあるので、ここを理解しておくことが、国際社会では重要になりそうですね

確かに、国際社会においては、異なる言語や文化間の語用論的な違いを理解することが非常に重要です。言語間の語用論的違いには以下のような側面があります。

1. **直接性と間接性**: 一部の文化では直接的なコミュニケーションが好まれるのに対し、他の文化ではより間接的なアプローチが好まれます。例えば、アメリカ英語は比較的直接的な表現が多いのに対し、日本語や韓国語では間接的な表現が好まれる傾向があります。

2. **文脈の重要性**: 文脈依存度は言語によって異なります。一部の言語(例えば、日本語や中国語)では、話の文脈や非言語的手がかりがコミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。

3. **敬語と謙譲語**: 一部の言語(特にアジア言語)では、話者と聞き手の社会的関係に基づいて言葉を変えることが一般的ですが、英語などの他の言語ではこのような区別がほとんどありません。

4. **暗示と推量**: 一部の文化では暗示や非言語的手がかりを通じて多くの情報が伝えられるのに対し、他の文化では言語自体によって情報がより明示的に伝えられます。

国際コミュニケーションにおいてこれらの違いを理解し尊重することは、誤解を避け、効果的な相互理解を促進する上で非常に重要です。異文化間コミュニケーションにおいては、言葉だけでなく、非言語的な要素(ジェスチャー、身体言語、声のトーンなど)や文化的背景にも注意を払うことが求められます。

文化人類学と似ているような点が多いですね。

確かに、語用論と文化人類学はいくつかの点で類似しています。両者は、人間のコミュニケーションと社会的・文化的な相互作用に重点を置いている点で共通しています。以下の点でその類似性を見ることができます。

1. **文化的文脈の重要性**: どちらの分野も、言葉や行動が特定の文化的文脈においてどのように機能するかを研究します。文化人類学は文化全般にわたる行動や信念システムを探求する一方で、語用論は特に言語の使用とその文脈の関連に焦点を当てます。

2. **コミュニケーションのパターン**: 両者はコミュニケーションのパターンを理解しようとします。文化人類学者は異文化間のコミュニケーションを研究し、語用論者は言語を通じたコミュニケーションのパターンを分析します。

3. **社会的相互作用の理解**: 文化人類学と語用論は、社会的相互作用を理解するためのツールとして言語やその他のコミュニケーション手段を考慮します。

4. **非言語的コミュニケーション**: 両分野とも非言語的コミュニケーション(身体言語、ジェスチャー、表情など)の重要性を認識しています。

これらの類似点にもかかわらず、語用論と文化人類学は異なるアプローチを取ります。語用論は言語学の一分野として、言語の使用や解釈に特化しています。一方、文化人類学はより広範な社会科学の一分野として、人間の文化や社会構造を包括的に研究します。しかし、両者は互いに補完し合うことができ、異文化間コミュニケーションの理解においては特にそうです。

語用論と文化人類学は、アプローチの違いだけでなく、それぞれの学問における前提条件、焦点、使用される概念や理論のフレームワークにおいても異なります。

語用論と文化人類学は、アプローチの違いだけでなく、それぞれの学問における前提条件、焦点、使用される概念や理論のフレームワークにおいても異なります。

### 語用論
- **前提条件**: 語用論は言語学の一分野として、言語の使用と理解がどのように文脈や社会的相互作用に依存するかに焦点を当てます。
- **焦点**: 語用論は、特に言語の意味のコンテキスト依存性、発話行為、間接的意味、会話の推論、敬語の使用など、言語の社会的使用に関心を持ちます。
- **理論と概念**: 会話の暗示理論、発話行為理論、多義性と皮肉、文脈の役割、礼儀理論など、言語コミュニケーションにおける特定の理論や概念を使用します。

### 文化人類学
- **前提条件**: 文化人類学は、人間の文化、社会構造、信仰、習慣など、広範な社会科学の一分野としての性質を持ちます。
- **焦点**: 文化人類学は、人間の文化的多様性と普遍性、社会構造、宗教、経済システム、身分制度、家族構造など、人間社会全般に関心を持ちます。
- **理論と概念**: 機能主義、構造主義、シンボリズム、文化相対主義、民族誌、文化変動など、文化と社会に関連する広範な理論や概念を使用します。

### 違い
- **アプローチ**: 語用論は言語使用の微妙な側面に注目し、特に言語コミュニケーションの内在的な特性を分析します。一方で、文化人類学はより幅広い視点から人間の文化や社会を包括的に研究します。
- **研究の範囲**: 語用論は主に言語内の現象に限定されるのに対し、文化人類学は言語以外の文化的、社会的要素も幅広く扱います。

これらの違いにより、語用論と文化人類学は異なる視点から人間のコミュニケーションと社会的行動を理解しようとしますが、互いに補完し合うことができ、特に異文化間の理解を深める上で相互に影響を与えることがあります。

やはり、人類は集団になり文化や伝統を生み出したからこそ、それぞれの文化によって言葉の使い方が違ってくるのですよね。

生成AIは、語用論は通じない?

あちこち寄り道しながら、やっと本題ですw

というか、こうやって寄り道することで、ChatGPTの膨大な学習量の中から、関連するものに絞り込んでいる作業でもあるのです。

この辺の感覚が分かってくると、ChatGPT使いとして、楽しくなってきますw

少し話は変わりますが、語用論は、なんとなく、生成AIと人間の関係にも似ているような気がします。人間は、さまざまな隠喩や皮肉、冠絶的な表現などを用いていますが、生成AIは表面上の文字として計算するので、なかなかそこに隠された意図までは解釈しきれないように感じています。

おっしゃる通り、生成AI(特に言語モデルのようなもの)と人間とのコミュニケーションにおいては、語用論的な側面が重要な役割を果たします。人間の言語使用は、隠喩、皮肉、比喩、文脈に依存した意味など、非常に複雑で多層的です。これに対し、生成AIは以下のような課題に直面しています。

1. **文脈の理解**: 人間の会話では、文脈が言葉の意味を大きく左右します。AIは、特に長い会話や複雑な文脈において、文脈のニュアンスを完全に捉えるのに苦労することがあります。

2. **隠喩や皮肉の解釈**: 人間は言葉を使って多様な意図を伝えることができますが、AIは文字通りの意味を解釈する傾向があり、隠喩や皮肉を正確に理解するのが難しいことがあります。

3. **感情や意図の読み取り**: 人間のコミュニケーションには、言葉の背後にある感情や意図が含まれています。AIはこれらの非言語的な要素を完全に解釈することが難しく、誤解を招く可能性があります。

4. **社会的・文化的な背景**: 語用論的な意味はしばしば、話者の社会的、文化的背景に依存します。AIは、特定の文化やコミュニティに特有の言葉の使い方や意味合いを完全に理解するのが難しいです。

これらの課題にもかかわらず、言語モデルのようなAIは急速に進化しており、より複雑な言語の使用を理解し、人間のような自然な会話を生成する能力が向上しています。しかし、AIが人間のように完全に語用論的な要素を理解し使用するには、まだ時間がかかるでしょう。このため、AIとのコミュニケーションでは、その限界を理解し、適切な期待を持つことが重要です。

では、それらを考慮して、人間が生成AIを使う上での注意点を10項目、あげてください。大人だけでなく、中高生にも理解できるような文章でお願いします。

生成AIを使用する際に注意すべき10のポイントを、大人から中高生まで理解できるように簡潔にまとめます。

1. **正確さの限界を理解する**: AIは常に正しいわけではありません。間違いや誤解を起こす可能性があるので、提供された情報は必ず確認してください。

2. **文脈の重要性**: AIは文脈を完全に理解できないことがあります。質問や指示は明確で具体的にすると良い結果が得られやすくなります。

3. **隠喩や比喩の使用に注意**: AIは皮肉や隠喩を理解するのが苦手です。直接的で文字通りの言葉を使った方が良い結果を得られます。

4. **感情を読み取れない**: AIは人間の感情を読み取ることができません。感情的なサポートやアドバイスを求める場合は、人間に相談することをお勧めします。

5. **個人情報の扱いに注意**: 個人情報やプライベートな情報をAIに入力する際は慎重に行い、セキュリティに注意してください。

6. **文化的なニュアンス**: AIは特定の文化や習慣に関する深い理解を持っていないことが多いので、文化的な質問や解釈には注意が必要です。

7. **創造的な使用に限界あり**: AIは創造的なアイデアを生み出すことができますが、そのアイデアが常にユニークや実用的とは限りません。

8. **情報の最新性**: AIの知識は定期的に更新されますが、最新の情報やトレンドを把握しているとは限りません。

9. **学習能力に限界**: AIは学習して進化しますが、人間のように経験から複雑な知識やスキルを獲得することはできません。

10. **責任の所在**: AIが提供する情報やアドバイスに基づいて行動する際は、最終的な責任は使用者にあることを忘れないでください。

これらのポイントを理解し、AIを賢く使うことで、その利点を最大限に活用することができます。 AIは強力なツールですが、その機能と限界を正しく理解することが重要です。

おっと、なんか、これまでの話と違って、あまりにも一般的な回答をしてきました! これは、見逃せません!www

あれ? それは、一般的な注意事項ですよね? これまでの語用論との話がどこに反映されていますか?

申し訳ありません、語用論の観点をより強調した生成AIの使用に関する注意点を、以下に挙げます。

1. **文字通りの解釈**: AIは比喩や皮肉を文字通りに解釈する傾向があるため、明確で直接的な言葉遣いをすることが重要です。

2. **文脈の明示**: AIは人間のように文脈を自然に理解しないため、必要な情報や背景を明確に伝えることが重要です。

3. **間接的な表現の限界**: 間接的な要求や提案はAIには伝わりにくいので、具体的で直接的な表現を使用してください。

4. **非言語的手がかりの不在**: AIは非言語的な手がかり(声のトーン、ジェスチャー、表情)を理解できないため、すべてを言葉で伝える必要があります。

5. **感情表現の理解**: AIは感情的な言葉の表面的な意味は理解できますが、その背後にある複雑な感情を完全には理解しきれません。

6. **誤解の可能性**: AIは時に誤解を招く回答をすることがあるため、特に重要な判断や解釈をする際は慎重に行ってください。

7. **社会的・文化的ニュアンスの欠如**: AIは特定の社会や文化に根ざしたニュアンスや習慣を完全には理解できないことがあるため、その点を考慮する必要があります。

8. **発話行為の限界**: AIは命令、要求、約束などの発話行為を完全には理解しない可能性があるため、そのようなコミュニケーションは明確に行う必要があります。

9. **語用論的な誤解を避ける**: 特に複雑な言語的な冗談や言葉遊び、双方向性のある表現は、AIにとって理解が難しいため、これらを避けることが望ましいです。

10. **会話の推論**: AIは直接的に与えられた情報を基に回答しますが、人間のように複雑な推論や暗黙の理解は得意ではありません。

これらの点を考慮することで、AIとのコミュニケーションをより効果的に行うことができます。語用論の観点からAIの理解と使用にアプローチすることは、その機能を最大限に活用し、誤解を防ぐのに役立ちます。

おっ! さらっと修正してきました。わかってないわけではないようです。ここは突っ込みどころですよ!w

さっそく、私とあなたの間で、語用論的ミスコミュニケーションが起きましたね(笑)。今回は、あなたは、どのような語用論的観点からのミスコミュニケーションを起こしたのでしょうか? また、私は、どのようにお伝えすべきだったでしょうか? 今後の快適な関係性を築くためにも、教えてください!

今回のミスコミュニケーションについて分析すると、以下のような語用論的な観点からの誤解が発生したと考えられます。

### 私(AI)の語用論的なミスコミュニケーション
1. **直接的な質問の解釈**: あなたの質問は「生成AIを使う上での注意点」という非常に具体的な要求でしたが、私の回答は一般的な注意事項に焦点を当ててしまいました。これは、質問の意図を正確に捉えることができなかった結果です。

2. **文脈の理解**: この会話の文脈は、語用論とAIの関係についての理解を深めることでしたが、私の回答はこの文脈から逸脱していました。

### お伝えいただくべきだった方法
1. **質問の再確認**: 質問の際に、「生成AIと語用論との関係における具体的な注意点」というように、質問の文脈や意図をより明確にすることが効果的でした。

2. **具体的な例の要求**: あなたが「語用論と生成AIの関係での具体的な例を教えてください」と質問していたら、より直接的に質問の意図に対応する回答をすることができたでしょう。

### 今後の快適な関係性のために
1. **明確なコミュニケーション**: 質問や指示はできるだけ明確にし、意図や求めている回答の種類について具体的に伝えることが重要です。

2. **フィードバックの提供**: 回答が期待に沿わなかった場合は、そのことを具体的に指摘し、何を求めているのかを改めて明確にすることが役立ちます。

このようなアプローチにより、お互いの理解を深め、より有意義なコミュニケーションを実現することができます。語用論的な観点からコミュニケーションを取る際は、意図が明確であることが特に重要です。

なんか、いろいろ言い訳してますが、私の質問は、「それらを考慮して」ということを書いています。これを無視したのかどうか、非常に気になるところです!w

確認してみましょう!

しつこいようですが、私の質問は、「では、それらを考慮して、人間が生成AIを使う上での注意点を10項目、あげてください。」でした。よくわからないのは、「それらを考慮して」と記載している点を、どのように解釈しましたか? 参考までに教えてください。決して責めているわけではなく、こちらの曖昧な表現をなくしていきたいので、教えてほしいのです。

ありゃ・・・・ 機嫌悪くなって逃げられた・・・www

P.S.
この時、世界規模でログインできなくなってました。私が原因?wwww


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?