良いものをつくりあげるためには

私がここまでの過程で学んだたことは理論と実践についての難しさです。理論の研究というのはとても大事なことであり、常に行うべきだと考えます。しかし、一つ注意しなければならないのはそれが机上の空論になってしまわないことです。いくら研究を重ね、完璧だと思われる理論を作り上げたと思っていても、意外と基本的なところでつまづいていたりするものです。それを防ぐためにはどうすればいいか、それは実践を重ねる事と研究をし続けることだと考えます。実践をして、良いところと悪いところをみつける。この時にどちらかしか見ないのは良くないです。良いところを見つけたら、そこを主にして自分の中の理想図をつくる。そこからどうやったら理想図に近いものにしていくか。自分に足りないものは何か。悪いところを探すのは言わずもがな、そこを改善していくためです。そこでやってはいけないのが自分以外の原因をあげていくことです。自分以外のところに原因を探す前に、まず自分が変わることです。自分が変われば周りも変わるのはよくあることです。故事成語でこのような言葉があります。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」これはどのような言葉かというと情報さえあればどんな敵でさえも倒すことができるという言葉です。転じて悪いところと良いところを知り尽くして、研究を重ねていくことで、より実践にむけたいい理論になっていくのではないでしょうか。
今、私は気軽に実践を行える状況にありません。そのような時はどうするか。それは実践にかなり近い形で研究を行うことだと考えます。例えとしてあげるなら、ほかの人の実践をみる。この時もただ見るだけでなく、意識をした上でみる。何事もそうですが、意識をせずに練習や実践、場数を踏んでもそれは上達には繋がりません。確かに慣れはしますが、意識をして研究を繰り返している人には上達のスピードがはるかに劣ります。このように現状できることをしっかり見定めて研究を行い実践に向けて準備をするというのは大事な事だと思います。
また、常に状況を把握して、それに適した動きをするということも学んだことの一つです。大きな面でいえば、今自分に必要なものを選択して行動すること。小さな面でいえば、今この瞬間に状況に応じた行動をして対処すること。このような細かい軌道修正がこれから必要になってくるなと感じました。