松戸は何故ラーメン屋が多いのか

自分の住んでいる松戸には有名なラーメン屋さんがかなり多く存在している。なぜそんなにラーメン激戦区となったのか、疑問だったので調べてみた。
まずそもそもの疑問として、ラーメンが激戦区と言われるところになぜ出店するのかというところから考えた。商売を始めるときは、その立地が重要となる。全国各所に存在する「ラーメン激戦区」のようなところ。一見するとライバルばかりの地域に出店するのは不利に見える。確かに「激戦区」と呼ばれる地域ではライバルも多く、お客さんも他店にとられてしまうこともあるし、経営にはさまざまな工夫も必要だろう。しかし、よく考えてみると「激戦区」と呼ばれるほどの地域であれば「その地域に行けばラーメン屋さんがある」ということが周知の事実なのだ。新規出店者の立場からすると、その地域ではラーメンを食べにくるお客さんが多数いることが事前に分かっていることになる。このことは、開業後、特に広告宣伝を積極的に行わなくてもラーメンを食べに来てくれるお客さんが見込めるということだ。また、その結果、特定の地域に特定の業種が集中することがよくある。有名なところでいうと、銀座の高級スナックやブランドショップ、新宿歌舞伎町の飲み屋街、原宿のアイドグッズショップや古着屋、秋葉原の電気街やメイド喫茶、神田の古本屋街などは全国的にも有名だ。これらの地区には、特にお目当てのお店がなくてもなんとなく行ってからお店を探すことも多いだろう。いずれにしても、「激戦区」というのはそこに出店するだけで、すでに広告宣伝効果が高いということになるのだ。一見ライバルが多くて商売には向かないように見えるがその実はそうでもない。
一方で、駅周辺で、全くラーメン屋さんがないところに出店するというのはどうか。このような地域に出店するのも戦略としては十分に成り立つだろう。この場合周辺にライバルがいないというのが大きな要素になる。潜在的な需要があれば、その需要を自分の店舗で独占できる可能性があるからだ。ただし、この場合には自分の店がうまくいった後は、次々とライバル店が参入してくる可能性もある。また、それとは別に大きなリスクとして、そもそも目的の潜在的需要が存在しない危険性も考えられる。というわけで松戸がラーメンの激戦区となってからは次々とラーメン屋が参入してきたようだ。
ではそうなる前はどうだったのか、どうやって激戦区となったかについて考察したいと思う。そこにあたっては松戸市の地理的要因も絡んでくるだろう、まずは松戸市の気候だ。


平均気温としては関東圏内では寒い方であり、ラーメン等のあったかい食べ物が適している。そして大きな河川もあり、水資源が多い。そして東京と千葉を結ぶ要所となっており、国道も3本通っており、交通量が多いため途中でよって食事をする場所に最適だと言う事。さらに東京よりも地価をぐっと抑えることが出来る。
私は松戸にあるラーメン屋でバイトとして働いているので、なぜここでラーメン屋を始めたのかという問を店長にしてみたところ、やはり地価の安さとベッドタウンという事常連のお客さんがつきやすいからという事だった。
このような理由から松戸にラーメン屋がたくさん並ぶことになったのだと結論づけた。