Mafroとの出会い:雑記 2022/11/20

毎週日曜日の恒例のルーティーンの1つに、野村訓市氏の「TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING」を拝聴するということがある。これは氏の経験に基づいたエピソードとリスナーのお便りに対する氏のアドバイス、および選曲から構成され、開局当時の「More music, less talk.」路線を継承するJ-WAVEの数少ない良心的番組である。ちょうど今日の放送回のテーマが "書くこと" であり、氏が言うには「日記をつけるように決められた文字数を書くということを習慣にすると、書く技術が自ずと身につく」なんだとか。この頃めっぽうシャーペンという名の筆を持つことも少なく、Twitterの140字以内の環境に慣れ過ぎて自分の考えをまとめる機会も減少傾向にあったので、ほぼ休眠状態にあったnoteを日記代わりに用いることを考えた。肝心な内容はというと、自分のどうでもいい考えの張り巡らせにしか過ぎないわけであるが、氏の影響を即座に受け、三日坊主になるのではないかという一抹の不安を抱えながら思いを綴ることにした。

いつもと何ら変わらない日曜日、自分のもう1つのルーティンに「TOKIO HOT 100のチェック」がある。今やSpotifyやSoundCloudで曲をdigる機会が増え、ダンスミュージックの情報源にBBC Radio 1を重宝している自分であるが、耳触りの良い上質な洋楽を探す際にはJ-WAVEのプレイリストを重宝している。中でも最新の洋楽事情が気になる性分ゆえ、最も手っ取り早い情報ソースこそがTOKIO HOT 100なのである。
残念なことにこの頃は洋楽勢の勢いが弱く、まして12月に入るこの時期になると急激にリリースがなくなるといった背景もあり、しばらく当てにならない可能性が否めないが、チャートオタクという別角度の性格ゆえ結局はHOT 100にお世話になるわけである。

そんなTOKIO HOT 100の11月20日放送回においてチャートインした曲に「Alright」(Mafro) がある。

簡単に紹介すると、Mafroはロンドンを拠点に活動するプロデューサー(本名:Matthew Phelan)であり、同じくロンドンを拠点とするプロデューサー・TSHAとの「Giving Up」の共作によって知ったアーティストである。
曲自体はというと、構成する音の種類の少ないシンプルなハウスナンバーであり、ここ最近の自分のツボにがっちりハマった1曲である。曲の構成や展開については、感覚的にTSHAの楽曲のスタイルにそのまま似ているかもしれないとも感じた。

では今日の放送で何を思ったか。まず1つは、8月にリリースされてから間もなく3か月が経とうとしており、この期間においてなぜチェックすることなくスルーしてきたのだろうかというどうでもいい後悔の念である。せっかくJ-WAVE側から情報を享受しているというのに深掘りしなかった自分が恥ずかしい限りである。
もう1つはというと、TSHAの1stアルバム『Capricorn Sun』を聴き、某番組スタッフとの間で「このアルバム名盤ですよね」などといったやり取りをしていたにも関わらず無知のままでいたことである。こちらの方がよほど恥ずかしい限りである。なお『Capricorn Sun』が名盤なのは変わらないが。

さて、Mafro自体はTSHAとの「Giving Up」での共作で知り、楽曲自体にTSHAのスタイルとの類似性を感じたと述べた。

そんなTSHAといえば、Diploが2月にリリースしたアルバム『Diplo』内の「Let You Go」というナンバーをDiploと共作している。個人的に2022年のアルバムの中で5本の指に入るほどお気に入りのアルバムである『Diplo』の中で「Don't Forget My Love」に次いで好みな1曲がこの「Let You Go」であり、ちょうど昨日放送された「TOKYO M.A.A.D SPIN」(J-WAVE) へリクエスト伝書もしっかり飛ばしたほどである。

MafroとTSHAの類似性を考える中で、この曲のクレジットを調べていなかったことを思い出し、ふとソングライターを調べてみたところ、

Songwriters:Thomas Pentz (=Diplo), Teisha Matthews (=TSHA), Kareen Lomax, Tobias Jesso Jr., Matthew Phelan (=Mafro)

完全なる敗北の瞬間である。なぜここに気が付かなかったのか、今日一番の後悔であった。
なお11月20日のTOKIO HOT 100内でもクリスさんによる言及があったが、この時自分はTSHAのことと勘違いしているかと思っていた。後にタイムフリーで再度拝聴したところMafroのことと分かり、改めて知識不足を恥じる結果となった。

そんなわけで、Mafroというプロデューサーおよび楽曲の特性を知ったことが今日一番の収穫であったと同時に反省点でもあったわけである。

(追記)
野村訓市氏は放送内で「1,500字位の文章ならどんなものでも15分くらいで書ける」という趣旨の発言をされていたが、自分は今回2,000と少しの文章量を書くのに1時間以上も費やしてしまった。まずはこれを目標に雑記を綴っていこうと思うところであるが、果たしてあと何日続くこととなるか…。

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